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【有料記事/J1第24節第3報】齋藤学とマルティノスに抗いきれず。しかし可能性も感じさせた小川諒也と柳貴博の両ウイングバック(2017/08/27)

後味のよくない敗戦にあって、両ウイングバックの強さや運動量といった資質に可能性が感じられた点は、かすかな光明だと言えるのかもしれない。
J1初出場の柳貴博は股抜きをされたりと1対1に手こずり、左の小川諒也は横浜F・マリノスの攻め残りを活かした組織的な攻撃に決定機を許したものの、ふたりにはフィジカルエリートとしての潜在的な能力がある。今後はこの能力を眠らせておくのではなく、試合で表現できるようにしていかなくてはならない。

後半開始1分、髙萩洋次郎がスライディングで防いだ齋藤学のドリブルが呼び水だったか、7分と12分にそれぞれマリノスは、左でチャンスをつくり、右からマルティノスをゴール前に飛び込ませてきた。この二回のピンチは失点しかねないものだった。
篠田善之監督はあの危機について率直に反省した。
「クロスを上げられた瞬間に入れ替わっている。そのとき、まず入れ替わらないようにしないといけない。キックオフで柳が齋藤選手に股を抜かれてコーナーキックをとられましたけど、あの時間帯はやはりあそこから押し込まれた。立ち上がりの入りをしっかりしようということだったのだけれども、前がかりになるシーンは小川にも柳にも多少はあったかな、と。あそこで遅れたのは事実で、入ればもっと点を獲られていたかもしれない。ああいう場面をつくってしまったことは、われわれがまだまだだな、ということ。われわれも前半に決定機を二度ほどつくりましたけれども、あそこを決めるかどうかで展開も変わるだろうし、0-0で推移したなかで押し込まれた後半開始からの10分間、二回チャンスをつくられて自分たちの出力が上がらなかったのは事実なので、とても反省しています」

小川は「もっと早く危機を察知しないといけない」と、自分に辛辣だった。
「あのふたつの場面は右サイドで攻め残りをされていました。3バックなので(後方は最終ラインに任せて)自分は逆サイドを上がっていたんですけど、もっと早く、

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