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【無料記事/ルヴァンカップ準々決勝第1戦第1報】ルヴァンクラシコ初戦に完封負け。窮地に陥った青赤軍団(2017/08/30)

8月30日、FC東京は等々力陸上競技場でルヴァンカップノックアウトステージ準々決勝第1戦に臨み、川崎フロンターレに2-0で敗れた。決定機らしい決定機をつくれず、引いて守り、0-0で第2戦につなげるしかないような展開がつづくなかで、それでもしぶとく水際で相手の攻撃を跳ね返していたものの、後半29分に失点。フォーメーションを3-4-3にして点を獲りに行った後半45分に追加点を奪われて第1戦を落とした。
アウエーゴールを1点も獲れなかった東京は第2戦での失点が1点も許されない状況。第2戦を3-0で勝つか、2-0で勝って延長戦に持ち込む以外のケースでは90分を終えた時点で大会からの敗退が決まる。

後半15分、相手陣内で米本拓司がボールを追い、柳貴博が連動してプレッシャーをかけに行き、ロングボールを蹴らせて自陣で回収した場面のように、部分的には前から奪いに行く守備もできていたものの、全体的には川崎の攻撃を受ける時間が多かった。それでも粘り強く守り、0-0や最少失点で第2戦に突破をかける結果にすることもできたが、失点以後の試合運びで傷口を拡げた。

最初の失点はミスからだった。後半27分頃、ゴールキーパー林彰洋からのパスがミスとなって相手に奪われたのをきっかけに攻め込まれる。最初にゴール前中央を通りかけたスルーパスは吉本一謙が足でクリアするがこのボールを拾われ、ペナルティボックスへと運ばれるとここでの守備がファウルとみなされてPKの判定。林はシュートと同じ右方向に飛ぶが、家長昭博が蹴ったボールは隅に決まって1-0。このあと東京はリスク管理をしきれないまま、攻撃の人数を増やして中盤を削り、オープンな状況で点を獲りに行く。そして攻撃の応酬となった終盤、右寄りのエリアで家長が途中出場の小林悠に当てて戻すワンツーを成立させると、リターンをもらった家長は余裕のシュート。川崎は家長のドッピエッタで準決勝進出に王手をかけた。

この内容と結果でも、まだ第2戦が残っていることに変わりはない。東京ゴール裏はブーイングのかわりに、顔を上げろとばかりに東京コールと新チャントで選手たちを見送った。

試合後の吉本一謙は「ほんとうに苦しい結果。アウエーゴールゼロだったので、ホームに向けて苦しくなったのはまちがいないですけど、まだ終わっていないので。勝っても負けても自分たちにはあと1試合ある。次、2点以上獲って、失点ゼロに抑えて勝つしかない。反省して次の試合を迎えたい」と述べた。ファンの声が届いている以上、下を向くことは許されない。9月3日に逆転できず敗退するにしろ、まずはファイティングポーズをとることから始めるしかない。

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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■後藤勝渾身の一撃、フットボールを主題とした近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(装画:シャン・ジャン、挿画:高田桂)カンゼンより発売中!
◆書評
http://thurinus.exblog.jp/21938532/
「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
http://goo.gl/XlssTg
「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリーとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
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