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【新東京書簡】第二十六信『行かせておくれよ』海江田(2017/9/27)

ヘーレンフェーンからやってきたテレビの取材クルー

背中はもちろんコレですよ。

カルロス・マルティネスの目覚めはいつ。

第二十六信 行かせておくれよ

■メイド・イン・ヴェルディ

思わず、二度見というやつをしてしまった。9月16日、横浜FC戦@ニッパツ三ツ沢球技場。見覚えのあるユニフォームを着た一団が、目の前を横切った。青と白の縦ストライプに、散りばめられたハートマーク。この世界的にインパクトの強いデザインを忘れるはずがない。小林祐希の所属するオランダのSCヘーレンフェーンだ。

記者控室にいた彼らに話しかけると、自分たちはヘーレンフェーンのメディアだと言う。となれば、話は早い。小林という選手がどのように形成されたのか、その原点を取材するために来日したということだ。

「ユウキ・コバヤシはチームにとって非常に重要な選手だね。グッド、いや、グレートなプレーヤー。テクニックがあり、チームを完全にコントロールしている。ヴェルディ、ジュビロ、ナショナルチーム、うちときて、次はより大きなクラブでプレーすることになるだろう。とにかく、あいつはサイコーだ」

「メイド・イン・ヴェルディ。小林祐希のオリジナルはここにある」とむちゃくちゃな英語で力説した挙句、最後のほうは言葉がわからなくて「Oh, yeah」しか言わなくなったおれに、こいつは何のために話しかけてきたんだろうと思ったかもしれない。

明日、彼らは磐田に向かうという。こうやってお金と時間をかけ、わざわざテレビの取材クルーがやってくる。それも21番のシャツを見せびらかすようにして。小林のクラブに対する貢献度の高さ、期待の大きさがうかがえるというものだ。

ひょっとすると、ポルトガルで大活躍中の中島翔哉に関連し、いずれ現地メディアがやってくる可能性がある。その際は、小平には行かんでよろしいということを伝えよう。相手が真に受けてしまったら、すまん。

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