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【有料記事/J1第28節】レポート◆上位相手に無失点で半歩前進。中断期間は攻撃の上積みへ/コメント◆高萩洋次郎、東慶悟、室屋成、チャン ヒョンス(2017/09/30)

9月30日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第28節に臨み、ジュビロ磐田と0-0のスコアで引き分けた。
前節同様、後半開始からテンポを上げて攻勢に出たが、この時間帯に得点できず、ボールを支配しながらも勝点3を逃した。シュートになりかけた“フィニッシュ未遂”の場面も何度かあり、“仕留める”部分での出し手と受け手の関係が課題に浮上。このあとの二週間で改善を図っていくことになる。

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「5レーン戦術」を思考に採り入れている安間貴義監督。ヨコではなくピッチをタテに分割する考え方だが、タテ方向に仲間が収まるところにポジションをとったり、パスのルート設定もそういったものを意識しているのか?
こう訊ねると、この日「7年ぶりか8年ぶりにボランチに入った」(本人談)東慶悟は真顔で答えた。
「しっかりそこは練習でやっています。ポジションをとること、顔を出すこと。そこで受ける技術とか。いまトレーニングしています。いままでやってこなかったことなので、すぐにできるようにするのは、なかなか容易ではなくて。それでも試合で、練習でと、実践して積み上げていくものだと思うので、チームとしてチャレンジして、みんなでもっともっとやっていければ。そんなにすぐにはよくならない(苦笑)。でもあと6試合しかないですけど、そのなかでいいものが出して来年につなげていければいいと思います」

この東を、安間監督は「よくやってくれた」と絶賛した。今後もボランチ起用がつづくかどうかはわからないが、チームにひとつの指針を示すに値する活躍ではあっただろう。
安間監督は言う。
「(東)慶悟が自信を持って中盤に顔を出してくれることによって、慶悟にボールが入らなくても、(大久保)嘉人や(前田)遼一に入ることもありました。ヨコにつなぐパス廻しではなく、前後するパス廻しができたので、相手に的を絞らせなかったと思う。もしそこでミスが出ていたら、柏戦のように相手を勢いに乗らせてしまうので、きょうは彼の存在が磐田の足を止めてくれた要因になっていたと思う。彼にはありがとうと言いたいくらいがんばってくれたと思っています」

ボールを支配して五分に持ち込み、運んで仕掛けるところまではできた。あとは仕留める部分の仕事だが、ここの解決が難しい。
永井謙佑の俊足を活かしながらもいまいちフィニッシュが合わないセカンドハーフ序盤からの約20分間を観て、浮き球をウラに入れて走り込むプレーをもっと連続させれば確率的に得点できるのではないか──という疑問が浮かんだ。のちほど安間監督に訊ねてみると、それは、チームとしても意識していることだとわかった。
「考えています。それは前半もそうなんですが、いちばんいいのはアキ(林彰洋)→マル(丸山祐市)→(永井)謙佑とボールが渡った場面がありましたけど、ああいうのがいいんですよ。あれによって(前田)遼一と(大久保)嘉人が空くので。謙佑からするともう一歩早くほしい、出し手からすると角度をとったところに入れたい、そういうことを選手同士ですり合わせていたので、だから後半、謙佑が出て来る場面が増えた」

このすり合わせの積み重ねによってどのくらい改善され、質の高いチャンスを増やすことができるか。ベースを築いた安間東京の第二段階に期待したい。

◯髙萩洋次郎の談話

(残り 2391文字/全文: 3754文字)

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