青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

FC東京U-23が味スタで躍動。3連勝に波多野豪「若手が目の色を変えてベテランたちに『うぉっ』と思わせたい」【レポート】

vs.鳥取戦の試合前集合写真撮影で吠える波多野豪。初の味スタでの公式戦に気合が入る。

東京対策のカウンター作戦が奏功しかけての僅差の敗戦に、悔しさを隠さなかった鳥取の森岡隆三監督。

試合前のウオームアップを終え、出場停止の内田宅哉と手を合わせようとする波多野。

10月16日、FC東京U-23は味の素スタジアムでJ3第27節に臨み、ガイナーレ鳥取を相手に1-0の無失点勝利を収めた。直近の第25節と第26節でそれぞれグルージャ盛岡とブラウブリッツ秋田の東北勢を下している東京はこれで3連勝。ひと桁順位も視界に入ってきた。

鳥取の森岡隆三監督が試合後の共同記者会見で述べたとおり、勝つことにこだわり東京を自陣に引き込んでの逆襲を意図した戦い方を選択。ゲーム全体を通して、3-4-3の東京がボールを保持しながらスピードアップしての崩しを狙うが、鳥取が構築した5-4-1のブロックを崩せず、ときおりカウンターでピンチを招く展開。ボランチのラインを越えようとするとボールを奪いに来る鳥取のプレッシャーに苦しみ、安定してボールを支配することができても、なかなかその先で効果的なチャンスをつくることができなかった。

東京にとって危険な場面が目についた。前半32分にはペナルティボックス内に鳥取8番河合秀人のフリーでの進入を許し左足シュートを撃たれるが、これはゴールキーパー波多野豪が脚でストップ。しかし37分には前田俊介がこまかいタッチのドリブルで3人をかわす離れ業を見せて東京ゴールに迫られ、後半21分には飛び出した波多野が岩元颯オリビエにかわされ、ピンチがつづく。

だが品田愛斗投入後にスピードが上がった東京は後半29分、鈴木喜丈がカットしたボールを途中出場の小林幹が絶妙のパスで右に送り、これを動きつづけたリッピ ヴェローゾがゴール左に流し込んで勝負を決めた。今村涼一投入後はさらにテンポが早まり、ダイナミックな攻撃が見られ、内容的にも今後への期待を抱かせる試合となった。

**********

あわや失点という場面もあったが、第13節以来久しぶりの、そして第5節と第11節を合わせて今シーズン4度めの完封勝利で、波多野の表情は高揚していた。
「久々に試合に出ることができ、しかも初めての味スタで勝ててよかった」

集合写真撮影のときから気合がみなぎっていた。
それまでほとんどチャンスらしいチャンスがなかった鳥取に、

(残り 1496文字/全文: 2693文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ