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調布市生まれにしてFC東京U-15むさし出身白崎凌兵は「見てほしい選手」。かつての教え子である清水の10番を迎え撃つ安間東京の現状とは【J1第31節Preview】

<Contents>
・バチバチと削り合う
・「掛け算」のトップチーム
・白崎凌兵は「見てほしい選手」

○バチバチと削り合う

10月29日、FC東京はホーム味の素スタジアムに清水エスパルスを迎え、J1第31節に臨む。J1残留がかかった相手とのホームゲームという、敗北を喫した前節と同じシチュエーション。もう負けるわけにはいかない。
攻撃面の課題ももちろんあるが、まずは守備だ。クロスの本数が多いサイド攻撃型の清水エスパルスが相手で、自分たちの課題もクロスに対する守備。「プロなら二度同じかたちでやられたくない。攻守にクロスの練習をしてきた。成功する裏付けをつくって試合に臨みたい」と、安間貴義監督。この練習が実らなければ困る。

攻撃に於いてはやはり相手守備を崩す動きが課題。安間監督が言うように壊滅的な状態から短期間でボールを保持してゴール前に迫るようになってきたことは事実だが、ゴール前でのコンビネーションが機能して3人め、4人めが絡んでいるときに相手ゴールを割れなければ成果にはならない。安間監督が指揮を執る前のJ1第25節vs.セレッソ大阪戦でピーター ウタカがサイドチェンジを受け、永井謙佑、髙萩洋次郎とつないでそのラストパスを決めたあの得点以来、いわゆる流れのなかで挙げたゴールがないだけに、コンビネーションで相手を崩した得点で勝ち、中断期間を迎えたい。敗戦でリーグ戦が中断すると、再開まで悪い雰囲気を引きずりかねないし、第一J1残留が確定しない。

なにより問題はサッカーの中身がどうあれ勝とうとする士気の高まりがあるかどうかだが、安間監督は「バチバチやっている」と言う。激しい競り合いとミスを具体的に解決しようとする話し合いにより、いい意味でピッチ内が殺伐とした空気になってきている。前節に比べればある意味上向きだろう。
安間監督は言う。
「ミスしたときに『いいよいいよ』で終わるのではなく、『ここにダイレで出せ』と具体的な話ができるようになっている。要求してできるものがチームワーク。なあなあのなかよしがチームワークではない」

○「掛け算」のトップチーム

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