Dio-maga(ディオマガ)

〈Dio-maga〉インタビュー:笹原義巳 GKコーチ 厳しく、あたたかく、ファミリーとして《前編》(2)

《前編》(1)はこちら

■「一番ミスできないポジションだから練習するんですよ」
笹原2
Q:素人考えですけど、キーパーは一番動きの少ないポジションなのに、そんなに鍛える必要があるんですか?

「それが逆なんですよね、私たちの考えで言うと。一番ミスできないポジションだから練習するんですよ。一つのミスが失点につながるじゃないですか。私たちはいつも失点と向かい合わせになっているんです。ミス一つで流れも変わってしまうし、ファインセーブ1本でチームの流れを良くすることもできるので、ミスはできないし、ミスをしたら終わり、というポジションなんです。だったら、ミスをしないためには反復練習。当たり前のことを当たり前にする。

私が言うのは、シュートに対して『なんで見送るんだよ』と。見送って入ったらキーパーいないのと一緒だから、『何やってんの?』、『何かしろ』と言います。シュートが入っても反応することによって何が起こるかわからないじゃないですか。行けば触るかもしれないし、行かなければ何も起こらないというのをアイツらに口酸っぱく言っているんです。要は、何かしらして欲しい。あっさり入れられるのが嫌いなんです」

(残り 2497文字/全文: 2988文字)

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