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【ランダムフォーカス】マン・オブ・ザ・モンテ〜松岡亮輔選手

9月22日に行われた天皇杯3回戦、J1ヴィッセル神戸との戦いは、テレビ中継がなかったため、やきもきしながらネットやSNSの速報を見守っていた方が多いと思います。前半で0−2とリードされながら、後半に3点を奪って逆転。ところが93分に追いつかれ、延長戦を経たPK戦の末、悔しい敗戦となりました。詳しい試合経過は、ぜひ、現地で取材した嶋さんの詳細なレポートをお読みいただければと思います。

テレビ中継のなかったこの試合は、ご覧になれる方が限られるということで、ディオマガで毎試合行っていた「マン・オブ・ザ・モンテ」の投票は実施しませんでした。しかし、惜敗したゲームの中で一人、敢闘賞を選ぶとすれば誰か。オフ明けの昨日(28日)、石﨑監督の囲み取材の中で投げかけられた質問に対する答えは「うーん。松ちゃんかな」。2点リードされて折り返した後半から、若いク・ボンヒョク選手に替えて投入された松岡亮輔選手です。

石﨑監督は試合後の監督会見コメントでも、松岡選手を入れてセカンドボールが拾えるようになったことでピンチが減らせたと話していますが、昨日は「松ちゃんが入って、ボールを前に付けられるようになった」と言っていました。

神戸のネルシーニョ監督の会見コメントを読むと「途中から入った17番の鈴木選手にバランスを崩された」と言っており、実際、60分に鈴木雄斗選手が入った後に、チームは松岡選手のゴールを含め3得点しているのですが、石﨑監督によれば、鈴木選手の良さが出せる下地を作ったのが松岡選手だったということのようです。「雄斗が目立ったけど、松ちゃんが効いてたよね」と。

石﨑監督の評価を聞いた松岡選手自身は、後半に流れを引き寄せられた要因は「僕というより鈴木雄斗」とやはり鈴木選手を称えていました。

怪我からの復帰に時間がかかった松岡選手ですが、ここへ来て頼りになる活躍。神戸戦から中二日で迎えた熊本戦でもフル出場しました。リーグ最終盤の残り試合も、元気なNo.7に期待です。

文・写真:頼野亜唯子

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