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【トピックス】「ハードルは高いがやってみたいと感じた」昇格から定着を目指す木山新監督が就任会見


12月15日、来年度からのモンテディオ山形新監督に就任する木山隆之氏が就任会見を行い、監督就任の抱負を述べた。

木山隆之新監督就任記者会見 全文はこちら

木山新監督は、石﨑前監督の後を引き継ぐ次期監督候補としてクラブ側が最有力候補として挙げた人物で、今年10月にオファーを出し、そのまま監督就任に結びついた。

中井川茂敏取締役は木山氏を候補にした理由として戦う姿勢を継続できる「勝負に拘る厳しさ」、水戸や愛媛という規模の大きくないクラブで成績を残せた「戦術の柔軟性と戦力の最大化」、15年16年の愛媛で若手選手を起用して伸ばした「若手の育成手腕」、厳しいJ2リーグで戦い続けてきた「J2の経験値」の4点を挙げ、「まだまだJ1で戦える力は持っていない。木山体制の2年間の中で、J1で戦えるチームを作ってJ1に昇格する目標を達成したい」と木山体制でのベース作りとJ1昇格を目標に掲げた。

木山新監督はオファーを受けた理由について「夢のある話だと思いました。山形の規模はJ1に上がったとしてもそれほど大きくはない。でも、昇格を争うだけではなく、J1に定着するクラブ作りがしたいという話を伺った。非常にハードルは高い仕事だがやってみたいと感じた」と述べる。「J1に上がりたいというだけならピンとこなかったかもしれない」とも話しており、クラブとしての目標の高さも、チャレンジ精神の強い木山新監督の心に響いたようだ。

来季の戦術や戦い方については「開幕を楽しみにして欲しい」と多くは語らなかったが、ベンゲル時代のアーセナルのサッカーを好み「スーパースターがいなくても、全員がしっかり動いてボールを繋いで、守備になった時は高いラインを保つ。攻守に組織的なサッカーが好き」と話しており、木山新監督のこの哲学は山形でも浸透させたい考えのようだ。
木山新監督は「希望を持ってここにやってきました。チームの皆さんと、モンテディオ山形を愛してくれる多くの方々とともに夢を追いかけたいと思ってここに来ました。全力を尽くして頑張りますのでよろしくお願いします」とサポーターにメッセージを送っていた。

新年度のスタートは1月10日頃から。1週間ほど山形で立ち上げ練習やキックオフイベントなどを行い、1月17日頃から静岡県御前崎市で1次キャンプ、2月中旬頃から千葉県市原市で2次キャンプを行う予定となっている。

木山隆之(きやま たかし)
1972年2月18日生まれ(44歳)。兵庫県伊丹市出身。12年ジェフ千葉、15年愛媛FCと2度のJ1昇格プレーオフを経験したJ2で実績を積み重ねてきた監督。
座右の銘は「人生一回」。「2度とない時間をここ山形で過ごします。そのために1秒を無駄にしない、1試合を無駄にしない、1日の練習を無駄にしない。それが一番自分が大事にしていることです」
趣味は釣り。40年ほど続けているベテランで、ルアーで85cmの大物を釣ったことがあるという。

(文・写真 嶋守生)

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