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【円コラム】別にロスじゃないし

毎週楽しみにしていたドラマ『カルテット』が終わってしまった。

脚本があの坂元裕二さんということで、名言の応酬は楽しめた。唐揚げにレモン、ノーパン、ボーダーシャツ……何気ない日常会話にちりばめられた伏線がのちに次々と回収され、さらに巻き戻される。それがときに登場人物のキャラクターを形作り、ときにストーリーの重要なファクターともなっていた。

複合的に重ね合わされたそうした会話劇のなかに、坂元さんの伝えたい重要なメッセージやテーマがいくつかあったと思う。

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