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【トピックス】練習参加4日目の速攻オファーで獲得ゴール!青森山田の注目FW中村駿太がモンテディオ山形入り!!

モンテディオ山形のユニフォームを着た中村駿太(中央)、青森山田高等学校サッカー部黒田剛監督(写真左)、中井川茂敏取締役トップチーム事業本部長(写真右)。  「得点に対しては自信を持っている。ペナルティーエリアの仕事なら、相手との駆け引き、ズドンというシュートでなくとも必ずゴールマウスにボールを入れて、結果を出すことに魅力的な選手。すごく誠実で挨拶もしっかりしていて、何よりも素直な選手」と黒田監督。

モンテディオ山形は8月30日、青森山田高等学校サッカー部FW中村駿太の来季加入内定を発表し、同日に青森山田高校で加入内定会見を行った。

中村駿太は、170cm、66kgと小柄ながらも「得点感覚は天性のもの。教えても教えられるものではない」(中井川茂敏取締役トップチーム事業本部長)という高い得点能力が魅力のストライカーだ。昨年バーレーンで行われたAFC U-19選手権にも17歳ながら飛び級で招集され、準決勝ベトナム戦で2ゴールを挙げて日本の大会初優勝に貢献。現在首位を走るプレミアリーグEASTで得点ランキング3位につけるなど、卒業後の進路が注目されていた高卒FWの一人だ。

J1J2複数クラブでの競合が予想された中村駿太獲得レース。モンテディオ加入の決め手となったのは、クラブが練習参加から4日目で出した速攻オファーだった。6月6日~9日の4日間、中村がモンテディオ山形に練習参加した際に、木山隆之監督が「非常にシュートが上手く点を取る能力がある。まだまだ伸ばせるところもある選手」と、その才能を高く評価してクラブにも報告。最終日の練習終了後には、クラブから獲得の意思を直接本人に伝えるという熱意を見せた。

練習参加した時の中村駿太。当時はモンテディオに在籍していなかったが、育成型期限付き移籍でモンテディオに在籍している安西海斗が柏レイソルU-18 3年生の時に、中村駿太が1年生だった。ともに上のカテゴリで練習参加した経験もあり、プレーしていた期間も長かったという。「足元ががっちりしていてキープ力もある、得点感覚が優れている。よくしゃべるタイプ」と安西。

その熱意は中村本人にも十分に伝わっていた。「練習場やスタジアムが落ち着いていて、サッカーに集中できる環境。選手たちもすごく良くしてくれたし、練習も意識高くやっていたので、成長できると思った。オファーにもすごく熱意を感じましたし、その後も、高山さん(山形の強化担当)がプレミアリーグやインターハイを見に来てくれていて、『このチームだったら成長できる、このチームで頑張りたい』と思った」と、ラブコールに応じた心境を語る。
青森山田高校の黒田剛監督も「他の数チームに練習参加したが、山形が熱心に誘ってくれた印象が良すぎた」と中村本人の意思を汲み取ってこの時期の加入が決まったようだ。

会見で中村は「最初の目標だったプロサッカー選手になることができて嬉しく思います。モンテディオ山形に関わる全ての方々、これまで自分に携わってくれた全ての方々に本当に感謝して、少しでも早くチームの勝利に貢献できるように、一日一日プロとして自分らしく頑張ります」と挨拶。
すぐに試合に出れるとも思っていないし、そんなに簡単な世界ではないとしながらも、「まずは練習からアピールをしてチャンスを狙い続けて、チャンスが得た時につかめるように準備したい」と活躍を誓っていた。

●中村駿太(なかむら しゅんた)
1999年5月10日生まれ。18歳。170cm66kg。千葉県出身。柏レイソルU-15→柏レイソルU-18→青森山田高校。右利き。多彩な得点パターンを持つ得点能力の高いストライカー。全日本サッカー選手権時代には優勝して23得点を決めて得点王、2013年のクラブユースU-15でも9得点を挙げて得点王になるなど、個人タイトルも多く持ち、各世代別の代表にも選出されている。
柏レイソルアカデミー出身だが、自身の成長と高校サッカーへの憧れもあって、3年生進級時に青森山田高等学校の門を叩く。青森山田では天性の得点能力に加えて、前線からのチェイシングやプレスバックなどのハードワークも身に付けたという。

文 嶋守生  会見写真・会見音声提供 (株)モンテディオ山形

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