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吉田達磨監督、ちょっとした小さいところからやられる場面を、チームからできるだけ早く無くなっていくようにしたい【無料記事 2017明治安田生命J1リーグ第12節 甲府対広島 吉田達磨監督会見】

【2017明治安田生命J1リーグ第12節 甲府対広島 吉田達磨監督会見】

吉田達磨監督

期待に応えることが出来ませんでした。すばらしい雰囲気を作っていただいて、この暑さを吹き飛ばすような応援だったが、勝点3をお土産にして持って帰ってもらうことができずに残念に思います。試合は、失点シーンの4~5回前のところだと思いますが、あそこで左サイドに起点を作られて少し内側に入ったボールにプレッシャーに少しだけ行けなくなった時間帯、回数があって、そこからの寄せとコンビネーションに引っ掛かったというか、広島や浦和の前線の5枚のコンビネーションに引っ掛かると失点するし苦しいことになる。(後半)立ち上がりのセットプレーからの失点は、スルーされた所に誰もいなかったというか、ポカ~ンとして…。2試合続けてセットプレーから失点しているが、前回はライン、今回はマークしている選手もいただろうけど、少しずつの綻び…。セットプレーからの失点とひとくくりになるが、原因は毎回違っていて、それでもセットプレーのクオリティを高めて次に行かないといけない。

前半の戦いは自分たちの手中にあった試合だっただけに悔やまれる失点。失点する時間帯の少し前、後半の立ち上がりも何でもないルーズボールとかそういったところからの…失点だった。後半の立ち上がりは1-1だったのにも関わらず少しルーズボールが収まらず、マイボールにすべきところが成らず。後半立ち上がりにオープンな展開になって、コーナーキックになってしまった。僕らがやるべきこととしてはちょっと違ったのかなぁと思います。前半の戦いはほぼ自分たちが思い描いていたところ。手中に収めていたところは自信を持ってやらないといけないし、アタックのクオリティもそうですが、ちょっとした小さいところでやられていくことを見過ごしがちだけど、小さいところをトレーニングで詰めて、チームからできるだけ早く無くなっていくようにしたい。ルヴァンカップを挟んでFC東京、仙台とリーグ戦は続くが、しっかりと戦っていけるようにメンタリティを回復させていきたい。

Q
後半同点にされた後、ボールを持てる時間帯があったが、どんなことを考えての交代だったのか?

A
確かにどこかの試合でボールを持てるようになってから堀米(勇輝)選手を入れたことがありました。中盤でボールを持てるようになったとはいえ、広島の攻撃もあるし、僕も後出しじゃんけんをすればいくらでも言えるんですが、筋肉系に不安のある選手もいてシンプルにコンディションだけでは代えることはできなかった。ドゥドゥ、ウイルソン、阿部のところはパワーを入れたいと思っていた。

中盤でボールを引き出したところで、でっかいスペースでなくてもいいからちょっとしたスペースに刺し込む動きが減っていたので、パサーの問題というよりも(ボールを貰うために)動く方の問題と思って田中(佑昌)選手を前に出して、何でもいいから裏に走るということ。小さいスペースでもいいからそこを狙いとしたが、堀米選手が入ってドリブルで割ったりとあったが彼が本来持っているものを考えると前で使ってあげたいが、田中選手を前線に置いて…、問題はパサーではないと思っていた。

ボールを持ってペナの角で(攻撃が)停滞する…、クロスボールが上がる訳でもなく、ボールが後ろに戻って行く、ワンツー(のボールを)を取られたりとか、そこはクオリティの問題かもしれないがそういったところだったので、それなら(相手の)後ろにシンプルにボールを短いのでいいから入れていくとか――アントラーズとかは上手いけど――ああいうボールを入れるのが田中選手のところでできればと思っていたが疲労して、後ろに下げざるを得なかった。

Q
「ほぼ手中にしていた前半」は決定機はそんなに多くはなかったが、どういうことが欠けていたのか?

A
2回目か何回目は分からないがウイルソンが一人で持ち込んだシーンがあったが、あそこでスペースが生まれる展開の中で、決定機はそんなに多くは作れないだろうと思っていて、カウンターから最後まで、フィニッシュしたり、クロスを入れたりというシーンまで持っていくチャンスは我々の方が持っていたと思う。押し込んだり、押し込まれたりはあったが、そこで危険なフィニッシュまでされることはなくて、そのなかでドゥドゥとウイルソンのところで2人でゴールまで迫るシーンが2~3回あるだけで、彼らの力からすると十分というのはあったが、最終的な質を欠いたと思うが、危なくはなかった前半だと思います。
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