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「守備のオーガナイズはできたけれど、ビルドアップにミスが多かった前半戦」【無料記事 7月13日の練習場から 兵働昭弘コメント】

「守備のオーガナイズはできたけれどミスが多かった前半戦」【7月13日の練習場から 兵働昭弘コメント】

 

――前半戦のキーマンとして大きな役割を果たしたと思っていますが、兵働選手自身は前半戦をどう捉えていますか?

新しい監督のもとで新しいことにトライして、みんなが積極的に取り組んできました。試合を追うごとにそれが形になっていきましたが、勝点がそれに伴わなかったことは試合に出ていた選手として勿体ないと思います。勝負どころの厳しさはチームとしても個人としても欠けているところはあったと思います。

――柏戦、鳥栖戦など新たなベースとなる戦い方を手にしたことはポジティブですよね。

そうです。言い方が正しいかどうか分かりませんが、上位とやっても下位とやっても守備のオーガナイズはバランスよくできているし、誰がどのポジションに入っても役割を理解して果たせていたと思います。混乱なくスムーズに守備のオーガナイズはできているけれど、そこからの攻撃が課題。

――6年ぶりのJ1の舞台ではいろいろなことを感じたと思いますが、どんな感情が一番強いですか?

「楽しい」ですね。楽しさの中で局面の駆け引きがあって、上位のチームはミスが少ないし、決めるところを決めてきて隙が少ないですね。アンカーのポジションを初めてやったので新鮮さもありました。ただ、最初は理解しきれていないところもあったと思います。試合を追うごとに役割が明確になってきたと思います。

――意識してきたことはどんな点ですか?

攻撃のリズムを作るところで、自分がスタートになって味方にいいパスをつけられればと思っていました。課題はルーズボールの球際のところの強さ。相手に負けないことが大事で、中盤の3枚で頑張ってボールを拾わないといけない。そこで拾えればチャンスになるし、マイボールの時間が増えると失点は減るし、1点を取るチャンスも増えます。

――ウイルソン、ドゥドゥはコンディションがトップに上がってきて、スペシャル感を出せるところにようやく来たと思います。後半戦に向けて彼らの状態はゴールの可能性を高めると感じていますか?

チームとして一時期よりも(シュート数を増やすという意味で)よくなっていると思いますが、もっとペナルティエリアの中に人数をかける必要があると思います。ツートップの距離感が良くなって、真ん中にいてくれるからクサビのボールとかをサイドから斜めに入れられるし、相手も真ん中にいられると嫌だと思う。最近はクロスのチャンスが増えているけれど、中の人が少ない。この先、ツートップにプラスして逆のWBやボランチの1枚が加わって、中が3~4枚となれればセンタリングの時のポジショニングが潰れ役のニアもいて、こぼれを狙うファーもいるということになる。カウンター一発で行けるのならそれでもいいけれど、行けないときにビルドアップをしながらとか、ポジションを回復しながら攻め上がって行くときのミスを減らせればチャンスは増やせる。前半戦はここでのミスが多過ぎました。

後半戦は勝ち試合を増やさないとチームの価値も選手の価値も上がらないし、サポーターにも喜んでもらえない。そうできるようにやってきたことを結果に結び付けたいです。

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