山梨フットボール

吉田達磨監督「そんなことを言ってもしょうがないじゃん」という人が、もし、いれば言っていればいい【無料記事 甲府対清水 吉田達磨監督会見】

【甲府対清水 吉田達磨監督会見】

この試合の大切さ、(勝点の)ポイントがどうなるか、残り9試合ありますが、エスパルスを巻き込んでよりプレッシャーの中で戦うチームを増やしていくこと。我々がやっている身になりつつあるものを勝点3を取って証明していく、そういったものを期待して、勝つということを…僕らだけでなく、応援していただいている皆さんもそれぞれの思いを持って、集結させて来ていただいたが、点を取ったのは1本凄いシュートを打った相手、負けたのは僕らだという事実。この結果、小瀬に来ていただいた方々がガッカリして帰る、それは耐え難いことだけど、それを今シーズンは何度も繰り返している。ただ、自分たちが戦っている姿、やれていること、やっていること、「そんなことを言ってもしょうがないじゃん」という人が、もし、いれば言っていればいいし、僕たちは僕たちで正しいと思うことをピッチで表現して、今日僕らが準備してきたこと、一週間、5回のトレーニングで準備してきたこと、7か月間取り組んできたこと、そこから逃げ出す選手は一人もいなかったし、取り組んできたものを全て出してくれたと思う。

ただ、一瞬のスキがあるわけで、ファールかファールじゃないか、レフリーがファールといえばファールだし、すぐに切り替えないといけない、ヘディングの競り合い、すごく微妙な競り合いだったと思います。ただ、競り合った後、立っていたのはデュークで、立っていなかったのは我々。そういったちょっとしたことが、たった1回のアレが勝負を分けた。

ゴール前はもう少し落ち着きが必要ですし、これからカウントダウンが始まれば落ち着くということが難しい選択かもしれませんが、それでも勝ちを取るために落ち着かないといけない。思い切り、穴を見つけるとか、相手より素早く走り出すというところの質やエネルギーは2月、3月とは見違えるようになっていて、残りこれからの9試合、勝負を決める一瞬のところに研ぎ澄ましていけるかどうか。そこで点を取るからアントラーズは上位にいつもいるわけで、G大阪は強いわけで、そこで失点するから僕らはこのポジションに居続けないといけないわけで、そういったなぜ自分たちがこのポジションなのか今一度考え、胸に落としてやらないといけないと思います。

ただ、選手たちがこの試合をして結果以外のところで下を向くのであれば、それは違うと言いたいですし、悲しむのは負けたということ。今晩、明日、数字を見るのはそれからでも構わない。次の鳥栖戦に対して…今日とは違った試合になると思います。今日、清水さんもアグレッシブに来ましたけれど、鳥栖は攻撃も守備もアグレッシブですし、素晴らしい対策をしてくると思います。しっかりと準備して、今日、先日の試合で出したもの、発揮したものを忘れずに、しっかりと自分たちの頭や胸、脳味噌に刻んで、次の鳥栖戦…まるで違う試合に対して自分たちの一週間の準備、競争に勝った者が出る。7か月間取り組んできたものの正しさ、応援してくれるサポーターの熱と山梨のチームとしての一体感を次の鳥栖戦で示していきたい。

――リンスとドゥドゥが牽引した力について。

2人は前半から相手の背後を狙ったり、ボランチの近くでプレーしたりカウンターで競り合ったりしてCKを取ったりして、チームに前向きのエネルギーを与えてくれたと思います。前半2人の距離が気になるところがあって、修正しましたけれど2人ともソロでもそれなりにチャンスを作っていくところでは、コンディションが仕上がっていると思います。ゴール前のフィーリングは更に思い出さないといけないというか、リンスは振れる足を落ち着きの中で振ってほしい。2人のところ、細かい守備のところや切り替えのところは(修正したいことが)ありますが、サッカーの中で起こるところで彼らが僕たちの目印になって――今日ずっと攻められてカウンターを狙うという展開ではなかったが――甲府が最も焦らされるというか…そういう展開だったと思うが、焦れずにセットプレーを取ったり、CKを取ったり、フィニッシュの匂いを出したりというところでは2人に依るところが大きかった。

――一瞬の隙という言葉があったが、広島戦の失点とはどう違うのか?

広島の時は単純に切り替えれないとか、切り替わったところでパワーがなくて、反応を少しずつ間違ったところがあって、広島の上手さもあった。今日は、ジャッジに対してキャーキャー言っている中で、ボールの周辺で時間を使いながら、一番危ないところ、(FKを相手は)DFラインに蹴ってくるからその先を抑える…新里が競ってカバーリングに入る――サッカー用語でいうと、チャレンジ&カバー――シンプルに正しくやっていたが、こぼれたボールに対してハッと気が付いたデュークがそこに立っていた。ウチの選手は一瞬怯んだというか、もしかしたら「ファールじゃないのか」というのもあったかもしれないし、そこで怯んだ隙にヒールキックというか、やられた。シュートに関しては北川君が入ったらあそこのエリアから強烈なシュートがあるし、股抜きでファーポストに持っていける。「北川が入ったらこういうことがあるぞ」言ってきたが、あまりにも一瞬の出来事で、でも事故かもしれないが、事故ではない。立っていたデュークと空白を作った僕たち。

――リンスが入って4-4-2(中盤ダイヤモンド)にしましたがこのオプションの狙いは?

ブラジル人FW3人を使うということと、自分たちは3人のボランチ、2人のボランチで5バックをやることが多いが、時々トレーニングでは4バックをやってきている。リマが出場停止で、ウイルソンがサブに入って、3人いっぺんに使うオプション。僕らが今日やったシステム、人の並びから見える景色から、あまり変化のないもの、中盤の構成からそういったものであの時間帯はあのシステムで前に人を増やしてそれこそ事故が起こる確率を増やしてやってみたが…ダメだったとは思わないが、点は取れなかった。

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