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2024.03.15
■桐島聡と「寄せ場」労働運動 興味深い記事を読んだ。 1月29日に鎌倉市内の病院で亡くなった東アジア反日武装戦線「さそり」元メンバー、桐島聡への追悼文である。救援連絡センターの機関誌『救援』3…
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2023.12.26
■2023年を表す一文字「虐」 今年の世相を漢字一字で表現すると━━ゲスト出演したネット番組(デモクラシータイムス)で司会者に問われた私は、長考したうえで、「虐」と答えた。 「虐殺」される…
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2023.12.23
■東京入管からの電話 今月(2023年12月)初めのことである。 スマホの着信履歴に見慣れない電話番号が表示されていた。 折り返し電話してみると、東京出入国在留管理局(東京入管)の代表番号…
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2023.11.25
中津川の虐殺現場 ■「信濃川を頻々流れ下る鮮人の虐殺死体」 吊り橋を中ほどまで渡り、おそるおそる下をのぞき込んだ。岩に弾かれた渓流は各所で白い泡を残しながら、谷間に青い筋を描いていた。 …
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2023.07.27
■韓服だけが入るお墓 田畑の間を縫うようにつくられた舗装路は、村のはずれで途絶えた。人家も見当たらぬそこから先は、雑木が茂る細い山道だった。いわゆる"けもの道"である。 行く手を阻む枯れ枝を両…
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2023.07.21
『なぜ市民は〝座り込む〟のか 基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶』 (朝日新聞出版) 安田浩一 著 「普天間のまわりは、もともと何もなかった」「きれいな日本語がしゃべれない」「座り込みの意味を…
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2023.05.10
全国各地で歴史の書き換えが進行している。侵略戦争の罪過を刻み、アジアとの友好を誓うための記念碑などが、排外主義グループの行動により撤去されているのだ。 いま、そうした各地の「歴史否定の現場」を私…
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2023.03.29
■「誤報」や「名誉毀損記事」の取材手法 池に投げ込まれた石を拾わずに、水面に浮かんだ波紋だけを寄せ集めて記事を書いた。 ずぶ濡れになったとしても底に沈んだ石を取りに行くのが記者の仕事ではないの…
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2023.03.15
『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社 知恵の森文庫・未来ライブラリー) 安田浩一 著 日本経済にとって、外国人労働者は都合の良い存在であり続けた。企業の繁栄を支え、あるいは不況企業の延命…