「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

マリノスの好調を支える5つのポイント [前半戦総括コラム(上)]

 

前半戦を終え、暫定ながら3位でシーズンを折り返した。直近のFC東京戦は残念な結果になったが、トータルでは決して悪くない成績だろう。

3日には天皇杯2回戦が行われ、今週末6日には早くもリーグ後半戦がスタートする。その前に、前半戦の歩みを振り返りつつ、後半戦のポイントを紹介していく。

ここでは5つの項目からマリノスを徹底分析。2004年以来となる“頂上”を目指すためには、さらなるブラッシュアップが必要だ。

 

 

新戦力当たり年。その代表が両サイドバックだ

 

そもそも開幕スタメンに新加入選手が5人(レンタルバックの高野遼も含む)並んだのは、良い意味で“珍しい光景”だった。

どのチームも前年比較で約3分の1程度、保有選手が入れ替わるのはサッカー界の常。単純計算で30人保有するならば10人程度は新顔になる。そのままの比率をスタメンに当てはめと、3人前後は新加入選手がスタメンに名を連ねる。

それがマリノスは5人いたわけだ。マルコス・ジュニオールとエジガル・ジュニオは期待の助っ人なので、結果が出なくても起用しながらフィットさせていく狙いもあったと推測される。また、東京五輪世代の代表格である三好康児は、プレシーズンの段階で他にない特別な能力を見せつけていた。

一方で、両サイドバックの高野と広瀬陸斗は、いずれも下位カテゴリーから加わった選手である。プレシーズンの段階では能力は未知数で、J1レベルへの適応能力も実際にプレーしてみなければ推し測ることが難しかった。したがって戦力期待値は前出3選手より高くなかったが、彼らの活躍が予想以上のプラスをもたらした。

 

 

高野は始動直前に抜けた山中亮輔の穴を埋めるため、持ち前のフィジカルを生かして攻守に貢献。開幕から2試合に出場した後に長期離脱してしまったのは残念だが、開幕2連勝に関わったという点だけでも高く評価できる。反対サイドの広瀬は持ち前のサッカーセンスを発揮。特異なスタイルを貫くマリノスのサッカーへの相性が抜群に良かった。

 

 

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