「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「しっかり蹴れたと思うけどロベルト・カルロスの足下にも及びません(笑)」[ドゥトラ]・「案外ウチが攻め疲れた」(中町)+中澤・斎藤・富澤他 [C大阪戦後コメント] -1,815文字-

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「90分間最後まで積極的な戦いができた。結果としては勝ち点1だったがウチが主導権を握って試合を進められたと思っている。結果は引き分けだったが今後につながる勝ち点1だと前向きにとらえている。(ジョン・ドンホの投入について)まず兵藤に少し疲労感が見えてきた。ジョン・ドンホはアップダウンを繰り返してできるし、右サイドで仕掛けたときに鋭く割れるクロスも持っているので思い切って使った。右からクロスが何度も上がっていたし、彼の持ち味を出してくれたと思う。(リーグ戦で連敗がない理由は?)リーグ戦で連敗がないチームは本当に勝ち点を稼げるチームだと考えている。残り9試合でもこの点は意味を持ってくると思う。理由については負けを引きずらず、負けた後の微修正もできて、それをピッチで表現できているからだと思う」

MF 25 中村 俊輔

「(直接FKについて)2回チャンスがあって、あそこで点が入っていれば…。自分自身、歯がゆいというか、情けない。練習ではしっかり当たっているんだけど、もっと壁を近くしてやるとかしないと。試合での壁が近かったとかではないし、ああいうセットプレーを決めないと勝てない。それに前半は完全にボールが滑っていた。(CKを兵藤に任せた理由は?)それは球種の問題。たぶんヒョウ(兵藤)のボールのほうがボンバー(中澤)や(栗原)勇蔵は合わせやすいから。フワッとしたボールね。たまには球種を変えて、ヒョウにも責任を持たせないと。これだけ湿度が高いと無理に仕掛けてボールを取られるのが怖くなる。でもサイドで3対3を作って攻める形はできていた。ロングボールに頼らなかったのはよかった。連敗しなかったことも結果的には大きい。でも優勝するにはもっとパワーがないといけない」

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DF 22 中澤 佑二

「みんな納得いっていないと思う。セレッソの出来からすれば勝っておきたかった。先制のされ方もミス絡みで、前回のように中央を崩されたわけではなく、カウンターでやられたわけでもない。セットプレーからのミス絡みだからしょうがない。早い時間帯に同点に追いついて、そのあともチャンスはあった。柿谷はワンチャンスを狙っているので、常に神経質にならないといけない。でも今日は柿谷のところにあまりボールが入らなかった。山口と扇原のところにしっかりプレッシャーにいけていたので、いいくさびのボールが入らなかった。それで的を絞りやすかったのはある。ドゥトラの1点は大きかった。あの時間帯に追いついたことでマリノスは助かった」

MF 8 中町 公祐

「攻撃は攻め疲れしたかもしれない。柿谷が前にいると何か仕事をしそうなイメージがって神経をすり減らすのもある。相手は前半から足が止まっている感じだったけど、案外ウチが攻め疲れた。シュートを20本打っているわりには決定的な感じがしなかった。セレッソはCBがしっかりはね返していたので単純なボールでは崩せなかった。先制点を取られて負けなかったのは成功体験になる。セットプレーでチャンスがあったので、そこで一つ決められたらよかった」

DF 5 ドゥトラ

「ゴールは素直に嬉しい。大事な試合で絶対に勝ち点がほしかった。勝てなかったけど勝ち点1を取れてよかった。(ロベルト・カルロスのようだったね?)しっかり蹴れたと思うけどロベルト・カルロスの足下にも及びません(苦笑)。ボールをトラップした瞬間、相手がこなかったのでシュートを打とうと思った。自分はどの試合に向けても普通にトレーニングを積んで準備している」

MF 11 齋藤 学

「チームとしては相手にあまりやらせていない。相手はあれだけ守備をしていたので勝たないといけなかった。相手が引いているタイミングで、ドリブルで行く判断とパスを出す判断が難しかった。後半は一度か二度しか行けなかったけど、今日のような暑さの中でボールを失うリスクもあった。そういう状況で判断しながらのプレーだったけど、もう少し仕掛ける回数を増やしていきたい」

MF 27 富澤 清太郎

「オープンな展開になったほうが相手はバランスを崩していたし、ウチにとってはチャンスだと思った。でもそのときに前に行くパワーがなかった。そのあたりはもう少しチームとして意思統一して攻めないといけなかったと思う。相手からボールを奪った瞬間や、相手が前に出てきたときにスキが生まれれいた。そこを突ききれなかった」

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