「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

新選手会長は中町 「内心では『オレしかいない』って思った」  [チーム始動第1クール] (藤井雅彦) -1,215文字-

樋口靖洋監督は27日の始動日から30日までの4日間を第1クールと位置付けていた。主にフィジカルトレーニングを行い、各選手のコンディションのバラつきを確認した。29日午後には「いまのベストを尽くすことで現在地を知る」というテーマに基づいて毎年恒例のフィールドテストを実施。立ち幅跳びやスローイン、跳躍、短距離ダッシュ、さらにはヨーヨーテスト(持久力)を行うことで、現状を数値で測った。

ボールトレーニングがなかったわけではない。29日には対人練習を行い、2対2からスタートして最後は5対5のミニゲームへと発展。30日には左足首痛の齋藤学を除くフィールドプレーヤー全員がピッチに入り、GKを含む13対13のゲーム形式となった。コンディションは万全ではないが、ゲームになれば特性はおのずと出る。指揮官は「伊藤翔のボールの引き出し方や矢島のポストプレーは…」と話して、新加入選手のプレーに目を細めていた。

前述したように、オフに左足首を手術した齋藤は部分合流だが、そのほかに負傷者はいない。病欠の選手もいない。ここ数年と比較しても、極めて順調な滑り出しと言える。この先、疲労が蓄積し、練習の負荷が高くなることで負傷のリスクも大きくなるだろうが、どうにか最小限に食い止めてもらいたいものだ。競争原理を働かせる大前提は、負傷を少なくすることである。

ピッチ外の話題として、天野貴史を期限付き移籍で放出したチームにあって、誰が選手会長を務めるかに注目が集まっていた。始動から数日、選手間の協議の結果、在籍3年目の中町公祐が新任で務めることが決定した模様である。

 

410732e6929a040dd4c6454865ef7753

(残り 481文字/全文: 1157文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ