チアゴ・マルチンス・・・唯一のリーグ戦フルタイム出場を続ける守備の要。ヘディング技術さえ向上すればJリーグでプレーしている器ではない。でもその欠点がなくなったら・・・ [前半戦全選手短評(GK&DF編)]
中断期間前までに消化したリーグ戦20試合、ルヴァンカップ8試合、そして天皇杯1試合を振り返り、全選手に短評をつけていく。
前編ではアタッキングフットボールを後方から支えるGKとDFだ。
全ポジションを通じてヨコハマ・エクスプレスが独断でMIPに選んだ選手は、このカテゴリーにいる。
なお、オビ・パウエル・オビンナは栃木SCへ育成型期限付き移籍中だが、開幕スタメンなど出場記録があるため寸評の対象に含み、7月にプロ契約を締結した角田涼太朗は登録以前のため短評の対象から外した。
[GK]
(GK 1 高丘 陽平)
リーグ戦15試合出場(先発15試合)
ルヴァンカップ4試合出場(先発4試合)
天皇杯1試合出場(先発0試合)
プレシーズン終盤にやや調子を落として開幕先発を譲ったものの、4月以降は正守護神の座をがっちりとキープ。リーグ戦で先発した15試合は11勝3分1敗と圧倒的な勝率を誇り、クリーンシートは9試合を数える。5失点した鹿島アントラーズ戦での痛恨のミスより安定感のほうがこの選手の印象として正しい。
(GK 21 梶川 裕嗣)
リーグ戦0試合出場
ルヴァンカップ4試合出場(先発4試合)
天皇杯1試合出場(先発1試合)
安定感という点ではGKグループのリーディングプレーヤーだろう。それを証明するようにルヴァンカップのグループステージでしっかりとしたパフォーマンスを披露。いつリーグ戦で出番がやってきても安心してゴールマウスを任せられる選手なのだから、反対に言えば他チームがいつ興味を示しても不思議ではない実力の持ち主。
(GK 31 オビ・パウエル・オビンナ(※栃木SCへ育成型期限付き移籍中))
リーグ戦5試合出場(先発5試合)
ルヴァンカップ0試合出場
天皇杯0試合出場
プロ2年目にして開幕スタメンの座を射止めた。その川崎フロンターレ戦こそ0-2で敗れたがオビ自身は幾度となくファインセーブを見せ、3月シリーズまでは先発出場を続けた。ただし高丘にポジションを奪われてから反発力を見せることができず、2年連続となる栃木への育成型期限付き移籍で出場機会を求めることに。
(GK 32 田川 知樹)
リーグ戦0試合出場
ルヴァンカップ0試合出場
天皇杯0試合出場
プロデビューこそ果たせていないが、エリートリーグではマリノススタイルのGKをしっかりと体現。勇猛果敢にペナルティエリアを飛び出してクリアする姿はかつての飯倉大樹やパク・イルギュを彷彿とさせる。先輩たちの壁は依然として高く、厚いが、日々のトレーニングで腕を磨いていくしかない。
(GK 34 中林 洋次)
リーグ戦0試合出場
ルヴァンカップ0試合出場
天皇杯0試合出場
チーム最年長35歳はここまで公式戦で出番なし。苦しい立ち位置なのは間違いないが、それでも練習から絶対に手を抜かない姿勢がGK陣全体の底上げに一役買っている。松永成立GKコーチも「本当にありがたい存在」と敬意を表しているように、試合に出られなくてもチームに貢献できることを証明している。
[DF]
(DF 4 畠中 槙之輔)
リーグ戦19試合出場(先発19試合)0得点
ルヴァンカップ2試合出場(先発2試合)0得点
天皇杯0試合出場
中断期間を目前にして無念の負傷離脱となったが、チアゴ・マルチンスとのコンビはリーグ屈指。ただし前半戦は試合ごとにパフォーマンスにムラがあり、苦しい状況のチームを立て直せない試合も散見された。マリノスの背番号4は日本代表の常連でいてほしい。要求が高くなるのは期待の表れでしかない。
(DF 5 ティーラトン)
リーグ戦13試合出場(先発10試合)0得点
ルヴァンカップ2試合出場(先発2試合)0得点
天皇杯1試合出場(先発0試合)0得点
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