「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「監督は真面目な人」(小林) 「まだチームを完成させる段階ではない」(モンバエルツ) [宮崎キャンプ初日] 藤井雅彦 -2,465文字-

 

宮崎キャンプの書き始めの一文は決めていた。

「宮崎は寒い」だ。

今回はつい先日まで沖縄にいたから、特にそう感じる。日中、太陽を浴びている場所では東京とは一味違うポカポカ陽気を感じられるが、太陽が傾いて日陰に入るとダウンジャケットなしではいられない。街中に生えるヤシの木なんか、嘘つきにしか見えない。あぁ、沖縄の陽射しが忘れられない。

日本サッカーが代表監督解任に大きく揺れる中、マリノスは宮崎で二次キャンプをスタートさせた。今年は2月3日から14日までの12日間を予定しており、例年よりも長めの設定になっている。そのわりに組まれている練習試合は8日のザスパクサツ群馬戦、13日のガンバ大阪戦、そして最終日の14日に行うヴァンフォーレ甲府の3試合と少なめ。これは新監督就任前から組まれていた日程だから、仕方ない部分もあるのだろう。

午後練習のみのこの日は、沖縄キャンプの続きといった内容のトレーニングが行われた。ウォーミングアップのボール回しに続いて、グラウンド全体を使ったサーキットトレーニングでフィジカル要素を組み込み、最後はフォーメーション練習で守備の戦術確認。エリク・モンバエルツ監督の練習は1コマ約90分と決められていて、その中に必要な要素が凝縮されている。給水タイムも少ないから無駄の少ない印象を受ける。選手にとっては厳しい環境だろうが、プレシーズンだからこれくらいの強度は当たり前である。

個々について触れると、まずJリーグの新人研修に参加している仲川輝人、中島賢星、田口潤人の3選手は明日から練習に合流するため、この日は不在。沖縄キャンプ中に右足甲をねん挫したラフィーニャと左内転筋痛の飯倉大樹は別メニューで、矢島卓郎はサーキットトレーニングまで部分合流を果たした。また、フォーメーショントレーニングの最中に佐藤優平が左足首を負傷し、途中で切り上げた。佐藤は「できないほどのけがではない」と話しており、大事には至らない模様だ。

 

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