「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「1トップは人生初」(齋藤)・「こういう状況になると全く思っていなかった」(奈良輪)・「開幕戦のメンバー入りすることが目標だった」(和田) +栗原・下平・伊藤他[開幕戦前コメント] -2,649文字-

【試合に向けて】
エリク・モンバエルツ監督

「ポジティブな気持ちでいる。ここまでとてもいい準備ができた。明日の開幕が楽しみだ。ここまで攻撃面の準備をしてきた中で、中村やラフィーニャといったけが人が出て、考えていたことすべてができたわけではない。また、アデミウソンの合流はもうすぐなので、けが人の復帰を待ちながらその中で作っていくことになる。チームとしての長所は守備面で、それは変わらない。川崎は攻撃面でとても良いプレーをする。ただ、いま我々が考えるのは彼らとの力関係の中で自分たちがどう力を出すか。選手は毎回勝ちたいと思ってプレーすることが必要。そこから我々のプレーアイデンティティができていく。いつもいいプレーをして勝ちたいけど、時にはいいプレーをできなくても勝つことが大切だ」

MF 11 齋藤 学

「開幕が近くなってメンバーと配置が変わって、いろいろ試行錯誤しているけど、選手がそれに適応していけばいいだけの話。監督も言っていることだけど、とにかく試合に勝つことが大事。勝てば手ごたえと自信になるし、次に向けて前向きな気持ちになれる。真ん中のポジションは楽しい。愛媛でも真ん中をやっていたし、やっときたか、という感じ。ただ1トップは人生初。去年は自分にとって悔しいシーズンだったので、それを晴らすためにも今年は大事になる。点を取れそうな気もしている。チームとしての完成度はフロンターレのほうが上かもしれないけど、そんなの関係ない。マリノスはマリノスのやり方で上回れば勝てる」

 

 

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DF 4 栗原 勇蔵

「ここまでけがをすることなく、自分なりには精一杯やってきたつもり。プロの世界だし、頑張ってやるのは当たり前。その中でも守備陣は毎年頑張っていて、評価も受けていると思うけど、たまには守備陣にとってラクなシーズンがあってもいいんじゃないか(笑)。ミーティングでは相手のことを話していたけど、ある意味で監督よりも選手のほうがフロンターレのことを知っている。(大久保は30ゴールを目指しているらしい)嘉人さんなら取れるでしょ(笑)。もちろんウチとの試合以外で取ってもらう」

MF 8 中町 公祐

「フロンターレのサッカーは基本的に変わっていないと思う。それよりも新しい監督になって、自分たちがどういうサッカーをするかのほうが大事。自信を持ってやるだけ。不安になっていたら、勝てるものも勝てない。ピッチの中の責任を誰かがとってくれるわけではない。攻撃の場面では意識的に前へ行くようにしているし、監督もそれを求めている。前に人が多いという意味では何かを起こせる可能性があると思う。あとは守備のときに相手のボランチをつぶしたい。今回なら(中村)憲剛さんのところで、自分が消えても憲剛さんも消えればいい」

DF 22 中澤 佑二

「どんな理由があっても負けたら言い訳にしかならない。2ステージ制になって、これまで以上にスタートダッシュが大事になる。最初の5~6試合で1stステージの3分の1くらいのわけだから、そこでだいたいのことが決まる。短期決戦なので最初から飛ばすし、仮に負けてもすぐに切り替えないとダメ。連敗したら厳しい。ウチはとにかく失点しないこと。監督が交代してもそれはブレない。守るという当たり前のことを当たり前にやる」

MF 27 富澤 清太郎

「開幕戦はメンタルの部分がとても大きい。自分はそれを何度も経験しているので、どう利用していくかを考えている。いつもとは違う雰囲気の中で、いかにして力を出して勝利に近づくか。ウチは守れるというイメージがあるけど、点を取れないのは後ろの配給の問題でもある。相手はゴールキックからボールをつないでくるので、そこは効果的なプレスも必要になる。フロンターレはボールを握ろうとするチームなので、こちらが焦れたらいけない」

DF 13 小林 祐三

「プレシーズンマッチの松本山雅戦は個人的にとても良い機会だった。まずフィーリング的に良い試合にできた。コンディションについては正直、開幕してみないとわからない。タイプとしては開幕からトップギアという感じの選手ではないけど、今回はレナトとマッチアップするので気合いを入れないと。レナトとの対戦は毎年楽しみ。1年に2回しかないから。レナトは攻め残るので、自分の攻撃はやりきりたい中途半端になるとレナトは一人でフィニッシュに持ち込む力がある」

DF 24 奈良輪 雄太

「キャンプの頃はこういう状況になるとはまったく思っていなかった。キャンプのときから主力組に一度も入っていないし、控え組でもFWやボランチなど空いているポジションをやっていた。それが開幕3日前くらいにコロッと変わって、自分でもビックリしている。まずは守備をしっかりするように言われているし、泥臭くやる。3年前はまったく違う世界にいて、2年前と1年前もスタメンではなかった。自分のサッカー人生を良くしていくためにも明日は楽しみ」

DF 23 下平 匠

「去年はキャンプも含めて準備期間が短かった。今年は開幕まで7週間あって時間が長かった。その中でやってきたことを開幕戦でどれだけ出せるか。守備に関しては基本的な指示が多いので、問題なくやれている。あとは攻撃が去年からどれだけ進化しているかが問題。メンバーはほとんど変わっていない中で、単純にどれだけゴール数を伸ばせるか。ビルドアップの練習が多かったので、後ろからの組み立てからゴールできれば自信になる」

FW 16 伊藤 翔

「去年の開幕戦では左足で、人生で一番のゴールを決めることができた。そのゴールで自分を認めてもらったし、チームの開幕3連勝に貢献できたと思う。宮崎キャンプでは病気というアクシデントで離脱したけど開幕まで時間があったので焦りはなかった。いまは良いコンディションでサッカーを楽しめているので、その調子で開幕戦でもゴールを狙いたい。ラフィーニャのけがやアデミウソンの加入もあるけど、まずは自分の仕事に集中する」

FW 40 和田 昌士

「開幕戦のメンバー入りすることが目標だった。自分は宮崎キャンプにたまたま呼ばれて、甲府との練習試合で2点取れた。けが人が多かったということもあったし、ラッキーだった。こんなチャンスは二度とないと思うので、持ち味を最大限出して自分らしくプレーしたい。最近はボールに触る回数が減って、なかなか自分を出せていない。プレシーズンマッチや練習ではオフ・ザ・ボールの動きの質と量が足りないことを感じた」

 

 

 

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