「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「前半から全力でプレーした」(アデミウソン)・「守備のやり方が整理された」(兵藤)・「どうやって戦うかが明確になった」(榎本) +中澤・栗原・三門他 [東京戦後コメント] -1,849文字-

【試合を終えて】
エリク・モンバエルツ監督

「今日は多くのチャンスを作ったが、相手のGKが良いプレーをした。GKにおめでとうと言いたい。勝てるチャンスはあったので、勝ち点2を落としたともいえる。それでも選手たちは0-0という状況に満足することなく勝利を目指してプレーしてくれた。アデミウソンについても、とても満足している。来日して一週間しか経っていないし、長い距離の移動もあった。コンディションが整っていない中でいいプレーを見せてくれた。あと何週間かしたら彼本来の力が出てくる。チームの力をさらに高めてくれると確信している」

FW 39 アデミウソン

「今日はよかった。もっとコンディションを上げていきたい。連係面がまだよくないところがあったかもしれないけど、これからトレーニングとゲームを重ねて向上させて、コンディションも上げていきたい。今日はフィジカルが100%ではなかったが前半から全力でプレーした。後半は疲れが出てフル出場できなかった。監督からディフェンスはチーム全体でやるように指示が出ていた。自陣に戻った場面は自分の判断でよろこんでやったこと。(決定機でのシュートミスについて)あれは忘れたいくらい(苦笑)。次はしっかり決めたい」

 

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DF 22 中澤 佑二

「無失点だけどゲームを支配されている。相手にボールを持たれているのでディフェンスとしてはあまりいい気分じゃない。高い位置からボールを奪いにいくというよりは、しっかりブロックを作って相手のミスを待つようなやり方。今日はグラウンドがデコボコだったのもあるし、FC東京は丁寧にパスをつないでくるチームカラーでもない。フロンターレのようにパスをつないでくるチームにはどうか。マリノスは無失点が当たり前のチーム。それにプラスして1-0や2-0で勝てるようにならないと。(攻撃はアデミウソン頼みになってはいけない?)結局、頼んでしまった(苦笑)。そこにボールが収まってから攻撃が始まる。彼自身はシンプルに周りを使うし、守備もしっかりする。マリノスにとっていいプレーヤーになる」

MF 7 兵藤 慎剛

「守備のやり方が整理された。フロンターレ戦のときは去年の名残もあって、ボールを奪いに行っていた。でもゾーンを守りながらの形で、自分たちから奪いどころはあまり作らない。後半にチャンスがあったので、そこを決めないといけない。1本目のチャンスはトラップが完璧でシュートのタイミングもよかった。2本目はハーフボレー気味に打って、入ったと思ったらGK手が伸びてきた。決めないといけなかった。アデミウソンとはワンツーのタイミングもあう。ストライカーというよりもシャドーみたいなタイプなので、これからは周りがいかに動いてパスを引き出せるか」

DF 4 栗原 勇蔵

「前回の試合が悪すぎた(苦笑)。守り方としては中央を割られないようにして、サイドにボールを追い出す、クロスを入れられてもウチはそうそう負けないから。ただ、フロンターレのようにボールを運べてパスをつなげるチームにどうか、という問題はある。アデミウソンはすべての能力が高いので周りもつられて能力が出てくる。一瞬のスピードがあるし、体のぶつけ方もうまい。後ろからのパスが少しくらいずれてもマイボールにしてくれるので助かる。今日、オレからのパスは1本もなかったと思うけど(笑)」

GK 1 榎本 哲也

「フロンターレ戦と今日で明らかに違うのは選手同士の意思疎通と理解力が高まったこと。どうやって戦うかが明確になった。フロンターレ戦のように試合中に、どうしようどうしよう、というのはなくなった。良い悪いではなくて、今年はこうやって守るということ。本当はキャンプやプレシーズンの段階でもっと明確にしないといけなかったけど、けが人が出たりしたこともあって整理できなかった。あとは細かいパスミスがなくなればカウンターでゴールを狙えるはず。でも今日はチームとしてある程度の守り方がわかったことがよかった」

MF 6 三門 雄大

「前回の試合とくらべて内容がよくなったかどうかはわからない。でも結果的にチャンスは作れたと思うし、あまりチャンスを作らせなかった。引いて守るということをチームとしてやっているけど、僕自身のことでいえばボールを奪いに行くことが持ち味だと思っている。チームとしてやらなければいけないことは当然あるけど、その中でも奪いに行けるときは行きたい。今日はその形からチャンスを作れたので、今後も状況を見ながらプレーしたい」

 

 

 

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