「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「結果が必要」(喜田)・「柏に4年間勝っていない結果がすべて」(栗原)・「日立台は今ごろ桜がキレイだから」(小林)+三門・齋藤・中澤・下平他 [柏戦前コメント] -3,312文字-

【試合に向けて】
エリクモンバエルツ 監督

「雰囲気は良くなっている。でも清水戦でのパフォーマンスには満足していない。そんなに良いプレーをしたとは思えない。ラスト30分は良かったが、それでもチャンスを得点に結びつけることができなかった。試合を通して守備への切り替えの部分が良くなかった。今週のトレーニングでは守備への切り替えを意識しながらやってきた。もちろん勝っているのは良いこと。負けてトレーニングをするよりも、勝ってトレーニングしたほうが頭も体も覚えやすい。ただし、パフォーマンスを上げていかないとこれからの連勝は難しい。常に90分を通してのパフォーマンスを上げていかないといけない。(柏について)すごく良いチームだ。でもウチのチームも良いチームという自信がある。そういったチームにチャレンジしていくことが必要で、そのワクワク感がある。今週はとても良い準備ができたので、良いチーム相手にどんなチャレンジをできるか楽しみ。(相性が悪い相手だが)その歴史を塗り替える。そのためにベストを尽くす。私は自分たちのチームに自信を持っている。しっかりとした守備から良い攻撃につなげていきたい。相手の中盤の選手たちは流動的にポジションを変えてくる。技術があって、頭も良い。プレッシャーを感じずにプレーしている。中盤の3人のうちの一人は出場停止で試合に出られない。ただ、彼らはほかの選手がそこに入っても同じようにプレーしてくるだろう。自分たちは、とにかく下がるなと話している。相手はサイドの選手も中央に入ってくるので、中をどう固めるかがポイントになる」

DF 4 栗原 勇蔵

「レイソルには最近4年間勝っていないわけで、結果がすべてだと思う。いつもやりづらいと感じるし、終わってみれば負けている。相手は徹底してくる。たとえばシュンさん(中村)がいれば、そこを徹底的につぶすし、相手のストロングポイントを消してくる。ウチは攻撃のバリエーションが少ないから、そこを抑えられると苦しくなって、ミスが発生してやられる。スーパーゴールばかり決められている印象もあるけど、それは相手への寄せが甘い証拠でもあるから、必然かもしれない。あとはナビスコカップや天皇杯のトーナメントの大事なところでも負けているから、苦手といえば苦手なんだと思う。工藤やレアンドロに加えてクリスティアーノも加わったので相手の攻撃陣は迫力がある。全体的に注意しないとやられる。監督が代わってもベースはネルシーニョ時代にあると思う。守備意識の高さや組織で守ること、あとは最後に体を張ることは変わらないはず。戦い方が整理されているのでACLでも結果が出ている。勝つためにシステムを変えたりもできるし、それに選手が柔軟に対応する能力がある。勝つために戦っている印象があるので、そこがレイソルの強さだと思う」

 

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MF 28 喜田 拓也

「スタメンならリーグ戦では初。ナビスコカップや天皇杯ではある。意識は変わらないとはいえ、リーグ戦はやはり特別なもの。プレシーズンの段階から試合に使ってもらう機会が増えていたので緊張はしないと思う。自分のことよりもチームが勝つことが第一。それを見失わずにやりたい。最初は自分のプレーを出すことだけ考えていた。でも自分なりに成長を感じる部分もあって、だからこそ試合に出ている選手として自覚を持ちたい。(トップ下について)キャンプのとき以来。運動量を求められるのは自分にとって良いこと。でもボランチとトップ下では仕事が変わる。結果が必要になる。汚れ役になることを意識しつつ、前の選手として結果を求めたい。自分一人でどうにかできるわけではないので、アデ(アデミウソン)が攻撃にパワーを使えるような仕事をできれば。柏は中盤の底のポジションに誰が入るかわからないけど、自分がそこをチェックしないといけない」

MF 11 齋藤 学

「耐える時間はしっかり耐えて、スペースができ始めたときにどれだけ仕事をできるか。いまはボールを持って落ち着く時間が短いけど、サイドのポジションをやることについてはもともとやっていたポジションなので問題ない。今年に入って真ん中をやったことでプレーの幅も広がった。サイドだけど自分の判断で中に入ることも必要。去年は2引き分けだし、苦手意識はない。ただ、ミスから失点するのはもったいないので注意したい。柏の監督の吉田達磨さんは自分が中学2年くらいのときから対戦相手の監督で知っている。良いときのバルサみたいにポゼッションで圧倒しようとするサッカーなので、データどおりだと思う。でも相手がバルサならウチはレアルのようなカウンターで対抗する。そこまでの完成度ではないけど(笑)」

DF 13 小林 祐三

「今日の練習はしっかりできたし、オレは試合もできると思っている。あと実際に試合に使うかどうかは監督の判断になる。痛みがまったくないわけではないけど、練習ができているのだから大丈夫。ねん挫だから、あと自分次第になる。試合になればアドレナリンも出る。これが陸上競技だったら絶対に良い記録は出ないけど、サッカーはメンタルのスポーツでもあるから。少なくとも今日の練習で自分がプレーできることは確信できた。(古巣との一戦について)そろそろブーイングじゃなくて拍手で迎えてもらってもいいんじゃない? あと日立台は今ごろ桜がキレイだから、それが楽しみ」

GK 1 榎本 哲也

「勝つことで自信がついていく。チームとしての守り方はある程度できている。そこに自信が加わってきて、あまり点を取られる気はしない。去年までの守り方よりも個人的にはシュートストップに集中できる。割り切ってやっているし、どの守り方をしても最後にオレが止めればいいと思っている。後ろが我慢して、みんなで耐えて、オレも耐える。それでいい。レイソルと対戦するのはちょっと楽しみ。去年までとはお互いにやっているサッカーが違うと思うので、どういった展開になるか分からない。レイソルに対してはネルシーニョのサッカーのイメージしかない」

DF 22 中澤 佑二

「レイソルが前線に外国籍選手が二人いて、あとは工藤もいる。個人で打開できて、点を取れるプレーヤーがいる。まず後ろの選手としては個で負けてはいけない。レイソルはビルドアップの場面でボールをつないでくるようなので、そこでいかにボールを奪うか。アウェイではしばらく勝っていない。しっかり勝って、いままでのマリノスとは違うというところを見せたい」

MF 6 三門 雄大

「清水戦の後半途中から右SBに移って、楽しくできたし充実感もあった。ボランチのときも誰とコンビを組んでも自分のプレーはあまり変わらないし、右SBでも自分の持ち味を出したい。パンゾーくん(小林)のようにサイドでの1対1で止めるのは難しい。そこは周りの選手との協力が必要だし、そういう守り方をする。でもボールを奪ってからは勢いを持って前へ出て、相手の左サイドを下げさせたい。守備ではこちらのサイドではなく逆サイドに行かせたら勝ちだと思っているので、そういう守り方をしたい」

DF 23 下平 匠

「結果とともに少しずつ守備が安定してきて、チームとしてようやく戦い方が定まってきた。ただ、今回はちょっとけが人がいて、いろいろなポジションで誰が出るかわからない。自分の前は(齋藤)学になりそうなので、そこでのコンビネーションを意識したい。学とは去年ずっと縦関係でやっているので問題ない。学は相手の裏でボールを受けたがるので、その動きに合わせてパスを出せれば。個人的にはレイソルに苦手意識はない」

MF 25 藤本 淳吾

「チームとしてはリーグ戦の鳥栖戦とナビスコカップの清水戦で連勝しているけど、個人的には何もしてない。ほとんどボールに触っていないし、シュートの場面にも絡んでいない。どうやってボールを受けるか考えながらやっているけど、それはチームとして改善しないといけない。レイソル戦はヒョウ(兵藤)のコンディション次第だけど、途中出場かもしれない。そのときはゴールなりアシストなり、目に見える結果で存在を示したい」

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