開幕まで、まだ4週間あるのか、もう4週間しかないのか。『スピード』が、いまこそ求められている [沖縄キャンプレポート総括]
2月1日、マリノスは8日間に渡る沖縄キャンプを打ち上げた。キャンプ中は日中の最高気温が25℃近くまで上昇する日があれば、10℃に満たない日もあり、寒暖差がとても大きかった。また、最終日のように雨に降られる日も数日あった。それでもグラウンド状態は常に良好に保たれており、全体的には良い環境でトレーニングを行えたようだ。
就任2年目のエリク・モンバエルツ監督は常にご機嫌な様子で練習を指揮し、メディアに対してもいつも笑顔で接した。ピッチ内では細かな配慮があり、ボール回しの場面ではネガティブな声ではなくポジティブな声かけを意識していたように見える。練習後には選手個々と談笑する場面もあり、監督の選手の距離は1年前とは大きく違う。もちろん選手側がフランス人指揮官に慣れた部分も見逃せない。
沖縄では当然のことながら、まずフィジカルトレーニングに重点が置かれた。4年ぶりの復帰となった金井貢史が「素走りは少ない」と話したように、ボールを使いながらの練習が多く、練習の最後に短いインターバル走を組み込む。選手の疲労蓄積を考えながら、予定していた二部練習が2回も一部練習に変更(若手選手のみ二部練習)になったのは、内容面の充実が最大の理由だった。
そんななかで、30日に行われた大宮アルディージャとの練習試合でラフィーニャが大けがを負ってしまったことは最も暗いニュースであった。「今シーズン、ラフィーニャが戻ってくることは難しい」(モンバエルツ監督)。長期離脱は避けられず、チームは得点源として期待されていたブラジル人アタッカーを失ってしまった。
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