「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ほぼパーフェクト」(栗原)「鳥栖以上のハードワーク」(樋口) 鳥栖戦後インタビュー 中村・富澤・兵藤・中町他

【voice of players DF 4 栗原 勇蔵 (鳥栖戦を終えて)】

今年一番かどうかという内容

――ロングボール攻撃を封じた印象がある

「実際も想定内の展開だった。そこ(豊田)が起点になるのはわかっていた。ウチらがはね返したボールも中盤がしっかり拾ってくれたし、そこで完全にウチのペースになった」

――いい内容だったと思うが

「前半は点は入らなかったけどほぼパーフェクトだったと思う。今年一番かどうかという内容だった。あれを1年間続けてできれば優勝できる」

――後半に先制してからは他会場の結果が気になった?

「ウチはとりあえず勝つしかないから。勝ったあとの周りの反応を見たら、あんまりな感じだったので、そういうことかと(苦笑)。でも最後勝って終わるのと負けるのではまったく気分が違う」

――4位という成績について

「最終的に4位になれたというのはよかった。でも逆に言うと4位以下は何も変わらないという考え方もある。そこは捉え方次第。でも来年に手ごたえを感じられる終わり方ではある。来年は1からじゃなく、いまのところから積み上げてできると思う」

 

【試合を振り返って】

樋口 靖洋 監督

「まず34試合目をしっかりと勝利を飾れたことを嬉しく思う。ただ34試合戦った上での結果が4位ということで、目標とする3位以内に一歩届かなかった。今日は今シーズンで一番いいゲームをしようというのがテーマだった。スコアこそ1-0だったが、ベストゲームといえる試合になったと思っている。攻守の切り替えの速さで圧倒し、ハードワークを売り物とする鳥栖を相手にそれ以上のハードワークをした。守備面でも攻撃面でも全ての面でイニシアチブを握ることができた。ゲームに集中して臨んだ選手に感謝したい。引き分けが14試合もあったことについては、この半分を勝利にできれば優勝していたのではないかという数字になる。やはり勝ち切れなかった試合が半分あった。でも追いついた、引き分けで勝ち点1を得たという試合も半分ぐらいあったと思う。勝ち切れなかった要因は、やはり得点力だと思う。失点は33と1試合に1点取られていない。しかし得点が僕の思い描いていた数字より10点は少なかった。この部分が今後の課題だと思う」

MF 25 中村 俊輔

「他会場のことは気にならなかったし、モチベーション高く最終節に臨めた。今日は集中できた。セカンドボールが重要になってくると思っていて、そこで先手をとれたと思う。FKはたまたま。逆を突いただけで入るんだから怖い。シーズン通して2点しか取れていないので反省しないと。天皇杯はモチベーション次第の戦いになる。契約の問題とかいろいろ出てくるだろうけど、ACL出場権に向けて集中したいし、練習でもそういう雰囲気を作っていきたい」

MF 27 富澤 清太郎

「最初は全体的な距離感がつかめなかった。攻守の切り替えは相手も早くて、そこでテンポがつかめなかった部分もある。それと相手は中盤を飛ばしてロングボールを蹴ってくる。もうちょっとJ1に定着しているチームならボールをつなぐ場面もあるだろうけど、今日は全部が前線へのボールだったので、最後は足をつってしまった。ただバトルで負けてはいけないと思ってやっていた。タフな試合だったけど勝ててよかった」

MF 7 兵藤 慎剛

「夏場に3連敗したけど、そこからなんとか立て直して最後につなげられたと思う。それに終盤は内容もともなったゲームが増えてきた。今日の試合次第で3位になれる可能性もあったけど、それはあくまで他力だったから仕方ない。来年は自分たちの力でいい順位をとれるようになりたい」

DF 13 小林 祐三

「最近のゲームで出せているクオリティをこういう状況の試合でしっかり出せたのは大きい。これまで大事な試合で力を発揮できないことが多かったので、それとは違うと思う。試合を振り返っても前半は0-0だったけど、どちらがイニシアチブを握っているかは一目瞭然だったはず。でも4位という成績はもったいない。最低でも3位以内に入っていいチームだと思う」

MF 8 中町 公祐

「前半は相手がやりたいことができた。なるべく高い位置からプレッシャーをかけるサッカーをやって、そうしたら相手が戸惑っているような感じだったのでウチのペースになったと思う。シュンさん(中村)がいい時間帯に決めてくれて、最後は多少押し込まれるのは予想通り。相手はロングスローなんかもあるので、仕方ない部分もある。まずまずのサッカーができた」

DF 22 中澤 佑二

「相手はとにかく豊田へのロングボールからセカンドボールを拾うサッカー。豊田がいなかったらできないサッカーだと思う。ウチは中盤の選手がよく頑張った。カンペー(富澤)やマチ(中町)にはあまり上がりすぎるなと言っていた。後ろで待っていればこぼれ球が来るから、と。それで中盤が安定したと思う。(4位について)立派じゃないですか? 最初を考えたらね」

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