「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「腐らず準備してきた」(兵藤)・「苦しい立場だった人間が試合に出て結果を残している」(中澤)他 [新潟戦後コメント]

 

【試合を終えて】

エリク・モンバエルツ 監督

「14時開始でコンディションが難しいゲームだった。暑さと湿気があって、自分たちのパスのリズムを出すのが難しかった。加えてピッチも荒れていた。でも何度か素晴らしい連動性からチャンスを作ることができた。1点目もそこから生まれた。ハーフタイムにいくつか戦術的な修正をした。そして違いを生み出すことができた。後半はカウンターからチャンスを作れて、とても素晴らしい勝利だった」

――左サイドでプレーしたマルティノスの評価は?

「今日はマルティノスを称えたい。特に守備のほうで、戻りや奪うことで貢献した。最後の最後まで守備で貢献してくれた。それと前田は右サイドでの経験があり、そちらのほうが機能すると考えた。マルティノスは左サイドでもプレーできるので、今日は左サイドだった。この突破力のある二人を生かして、相手を広げたいという狙いがあった。その中でマルティノスは約束事を守って貢献してくれた」

――1試合負ければタイトル獲得が難しくなるという状況で試合をするのは好きか?

「2ndステージはまだ1敗しかしていなくて、それも0-1の敗戦だった。そして我々のチームには多くの若手がいて、試合に出ている。約22歳以下の選手が約50%いる。ここまで多くの選手が試合に出て、それがマリノスにとっての一つの勝利と言える。そしてカップ戦も含めたすべての大会で、最後まで上り詰めることができるかどうか。それは見ていかないといけない。たくさんいるけが人が早く戻ってくることを願っている。それによって3つの大会を戦っていきたい」

 

DF 22 中澤 佑二

「やっているサッカーはそれほど褒められるものではない。今日はホームで勝てたというだけで、特に得るものはなかった。新潟の出来もあまり良くなかったし、そこに助けられた部分もある。14時キックオフということでお互いに疲弊していた。決めるべきときに決めたというだけ。欲を言えばカウンターからもう2点くらい取れればゲームを完全に終わらせることができた。決定的なピンチもかなりあった。3-1という結果はいいけど、内容は3-1ではない。苦しい立場だった人間が試合に出て結果を残している。努力していたからこそ試合に出て活躍できる。そういう選手が控えているからこそ、試合に出ている選手は責任を持ってプレーしなければいけない」

 

MF 7 兵藤 慎剛

「(ゴールについて)センタリングが上がってきて、自分の前で(伊藤)翔とDFがゴチャゴチャしていて、自分のマークがかぶると思った。トラップはちょっとボールが浮いてしまったけど、相手と入れ替わるトラップができた。ミートしていないけど、ボールが落ちてくるのを待ってコースを狙って蹴ることができた。前半はちょっとバタバタしていた。でもあのゴールで少し落ち着くことができたと思う。後半も最初はバタバタしていたけど、マチ(中町)がいい時間帯に決めて2-0になって余裕が生まれた。点を取られるようなボール回しをされたわけではないけど、自分たちが動かされていた。それは次に向けて修正しないといけない。今年はなかなか試合に出られなくて、それでも腐らず準備してきた。いま何人かけが人が出たときにチャンスがやってきて、自分は結果を残していくしかない立場」

 

DF 4 栗原 勇蔵

「(アシストについて)一番厳しく言われるのが、ああいう場面。前に行っている状況でのリスク管理をするというのは、いまの監督になって1年半以上経つけど、いまも言われる。それができていないチームは意外と多い。ゴールにつながってよかった。アシストと言ってもマチ(中町)が簡単ではないシュートを決めてくれた。オレはアシストがついてラッキーというだけ。自分も含めて、あまり試合に出られていない選手も試合に出るだけの力はある。出ていなかった選手が活躍することでチームの力は上がる。いまはけが人が多くて人数が少ないけど、それなりに層は厚いのかなと。まだ上位との直接対決もあるし、優勝の可能性があるなら貪欲に狙っていきたい」

 

 

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MF 8 中町 公祐

「(栗原)勇蔵くんがよく出してくれた。1点目も2点目も3点目も効果的な時間帯に決められたと思う。今日はお互いにきつくて、隙のない試合というよりは大味で、どちらにもチャンスがあった。ある意味で個人能力勝負みたいになって、DF陣もきつかったと思う。前半は(パク)ジョンスの周りのスペースを使われたときにどうするかを考えながらプレーしていた。そのときに自分とヒョウ(兵藤)が後ろを固めるのか、それとも前に推進力を持った守備をするのかそのあたりはうまく使い分けたいし、相手との力関係にもよると思う。とりあえず次が大事。フロンターレ戦の結果次第で自分たちの2ndステージが決まる。今日は2ndステージ優勝争いの挑戦権を得るための試合だったので、絶対に勝たなければいけなかった」

 

MF 25 前田 直輝

「チームのみんなもサポーターもスタッフも、ようやくかという感じだったので申し訳ない気持ちでいっぱい(苦笑)。自分がもがいているというか結果を出せなかった中で、今日の日産スタジアムでゴールを決めることができてよかった。今日は試合前からゴール前での落ち着きが大事だと思っていた。ただコースもそうだし、切り返しも甘かった。もっと深く、速く、テンポよくやっていくことが今後は大事になる」

 

MF 29 天野 純

「自分が途中出場した頃には新潟が疲れていた。マルちゃん(マルティノス)が前に持ち出してから、自分の前にもスペースがあった。自分の左にもスペースがあったのでシュートを狙うことも考えたけど、右にいた(前田)直輝のほうが確率は高いと思ってパスを出したらしっかり決めてくれた。新しいシステムだけどチームとしてやるべきことが整理されていて、ゆっくり試合を進めながら大事なところで力を入れる。経験ある選手が多いので、効率よく戦えているのを外から見て感じていた」

 

 

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