「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「学に申し訳ない」(中澤)・「学がいないのは少なからず影響があった。でもそれは言い訳でしかない」(榎本)

 

【試合を終えて】

エリク・モンバエルツ 監督

「非常に拮抗したゲームだったと思う。ただ第1戦よりもゲームコントロールできなかった。そして良い形で美しいゴールが決まった。でも自分たちが受け身になった時間帯があって、それが失点につながり同点に追いつかれてしまった。あとはガンバに経験があり、1-1というスコアをうまく使った。我々はスピードを生かした攻撃ができなかった。けが人や代表招集などで抜けた選手もいて、スピードアップすることが難しかった」

――今日の試合はとても難しかったと思う。相手はウェイゴールがあるので、1-0でリードしても追いつかれてはいけない。試合前やハーフタイムに、選手に注意していた点はあるか?

「ハーフタイムに関して言うと、前半の内容に満足していなかった。ゲームコントロールがうまくできていなかったので、後半は自分たちのボールポゼッションを向上させ、そこからチャンスを作っていかないといけない。我々は1点をリードして、経験ある選手もいたが、疲労もあった。若い選手は経験が足りなかったと思う」

――攻撃がうまくできなかったのはガンバの対応が良かったということか? それともマリノスに問題があったのか。

「パスをつなぐための動きが少なかった。ガンバは第1戦にあまり出場していないフレッシュな選手が出ていた。我々にはその選択肢があまりなかったというのもある」

 

GK 1 榎本 哲也

「やっていてヤットさん(遠藤)がいるだけでこんなに違うのかと感じた。ガンバはホーム&アウェイの戦いをしていた。そこに差があった。今日は自分たちのボールが回しをさせてもらえず、リズムを作ることができなかった。決勝に進むためには勝たないといけなかった。でも今日の試合をやっていたら、それに値すると自分は思わない。ウチの攻撃パターンはボールをつないで、サイドから1対1を仕掛けるところだから、そこで(齋藤)学がいないのは少なからず影響があった。でもそれは言い訳でしかない」

 

 

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FW 16 伊藤 翔

「90分プレーできなかったことは残念無念。マチくん(中町)からボールが出てきてトラップする前に足がおかしいと感じた。だからドリブルしようと思っていたけどシュートを打った。痛過ぎてよろこべなかった。でもゴールになってよかった。ただ、これはもう無理だと思って自分から交代を申し出た。結果として勝ち上がれていないので、これがいまの自分たちの実力。もう一度見つめ直してやっていかないといけない」

 

MF 8 中町 公祐

「前半からリズムが作れなかったけど、0-0で折り返して、後半に入って1-0にできていたことも事実。リードしたから下がったということはなくて、普通に崩されて失点してしまった。ただ時間帯が悪かった。もう少し粘れていれば相手にも焦りが出て、攻撃が変わっていたと思う。早い時間に点を取って防戦一方になるよりはよかった。このルヴァンカップは若い選手をたくさん試合に使って、全員の力でここまでくることができた。テツさん(榎本)はサブの状況から勝ち上がっていった。本当の意味でチーム全体という言葉を体現できた大会だと思う」

 

DF 22 中澤 佑二

「一生懸命やった結果、力及ばず決勝へ行けなかった。(齋藤)学に申し訳ない。学にはオーストラリア戦に出場して活躍してほしい。最後のパワープレーは自分とてっちゃん(榎本)で話してやった。でもどの位置からボールを上げるか、どの位置で受けるか、どうやってセカンドボールを拾うか、といった部分が徹底されていなかった。前半からガンバにボールを持たれる時間が長くて、自分たちのリズムにならなかった。ガンバに良さを消された。ヤット(遠藤)がサイドに流れて起点を作って、(藤本)淳吾や倉田がインサイドに入ってくる動きも嫌だった。トータルスコアは2引き分けだけど、マリノスはホームでアウェイよりも良いパフォーマンスを出せなかった。」

 

 

 

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