2016年11月13日 17時27分　
カテゴリ： 選手コメント

【試合を終えて】

エリク・モンバエルツ　監督

「前半と後半でまったく違った内容になった。前半の入りが非常に悪かった。だが、前半の終わりの方からバランスを取り戻してきた。そしてハーフタイムにはプレーの修正を強く要求した。後半は良くなったと思う。よりボールを持つことができた。そして（天野）純のFKが勝ち抜きを決めてくれた」

――前半の立ち上がりが悪かったのは、新潟が良かったから？

「新潟との試合で難しくなるだろうと予想していたのは、新潟の高いプレッシングだ。相手は我々が自陣でGKからボールをつなぐことを分かっていて、そこでプレッシングしてくる。そういうプレッシャーがきたとしても、冷静にプレーするメンタル的なものが必要だった。そのメンタルの準備が足りなかった」

――直接FKを決めた天野選手の評価を。

「かなり距離があった。ただ、あのFKだけでなくて、それ以外が素晴らしかったので『今日の試合すべてで彼を称えたい』と試合後に彼に話をした。今日、彼は唯一プレッシャーの中でも正確にプレーをし続けてくれた。最初のビルドアップのところで大きく貢献してくれた。そして最後にあのようなゴールも決めてくれて、本当に素晴らしかったと思う」

MF 29 天野 純

「試合前のサポーターの横断幕を見て、ジーンとくるものがあった。パンくん（小林祐三）と少しでも長く一緒にサッカーがやりたい。かなり疲れていたので延長は嫌だった。逆に疲れていたからリラックスして狙えたのかもしれない。これまでピッチに立っているだけ、ただチャンスを作っているだけ、ただ守備をしているだけ、という感じでモヤモヤしていた。やっとチームの勝利に貢献できた。距離は正直長いと思ったでも合わせるには短かった。カーブをかけるというよりはスピードボールだと思ったし、そういう蹴り方で狙った。ベンチに向かおうと思ったけど、そこまでたどり着かなかった（笑）。今年は試合に出られない時間が長かった。でも最近は試合に慣れてきて、結果を残さなければいけない立場で、力が入る試合もあった。今日はいい感じに力が抜けていた」

DF 13 小林 祐三

「前半はチームとして難しい試合だった。新潟のほうが明らかにテンションは高かった。そこは真摯に受け止めないといけないし、クラブとして反省しないといけないところ。とりあえず勝ててよかった。次の12月24日までかなり時間があるので、一度スイッチを切りたい。今日も前半は気持ちが入らなくて大変だった。でも後半はなんとか自分のプレーができたと思う。（天野のFKについて）いいアングルで見させてもらった。オレはシュンさん（中村俊輔）のFKを一番いい席で一番数多く見てきたと思う。今日のFKは、それに負けず劣らずと言っていいでしょう」

MF 7 兵藤 慎剛

「内容的には良くなかった。でも勝ったことが一番の収穫。ただ、次に向けては内容をもっと良くしていかないといけない。次は1ヵ月以上先なので、これからけが人も戻ってくるだろうし、ポジション争いは激しくなる。そういう状況でも試合に出続けられるように練習からしっかりアピールしたい」

DF 22 中澤 佑二

「相手が前からパワーを持ってやってきたときに、ウチは何もできなくなってしまう。今シーズン何度もあった形。でもやるからには勝ちたいという気持ちがあった。サポーターから声援をもらって、やらない選手はダメ。難しい時期だけどタイトルを目指して戦う。退団するパンゾー（小林祐三）やスタッフにとっても、勝って終わることで少しは報われると思う。彼らがいたからこそ、ここまでくることができた。そう声を大にして言いたい」