「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(鹿島は)終盤に疲れが出てくるのではないか。俊輔など違いを生み出せる選手をどのように使うかがポイント」(モンバエルツ) 他 [鹿島戦前コメント]

 

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「準々決勝のガンバ戦は両チームともに長い期間試合から離れていた。そのため試合が始まってみなければわからない不確かなゲームだった。ポジティブな驚きは、ゲームが始まってすぐにインテンシティの高い自分たちのプレーを出せたこと。そして頭の中では攻守両面でインテリジェンスを持って戦うことができた。唯一、残念だったのは(天野)純のゴールがオフサイドの判定になったこと。あれが決まっていればもっと余裕を持った展開になっていただろう。いまいるメンバーを信頼して、誰が試合に出ても大丈夫なように準備したい。

(喜田について)この前の試合で鼻骨を骨折してしまった。昨日はフェイスガードを作った。起用については最後の瞬間まで考えたい。試合当日がどういった状態かによるだろう。ただ状態が100%の選手を使うのが基本的な考え方になる。いまはチームがうまく回っているので、あまり大きく動かしてバランスを崩すことは避けたい。

 鹿島は今シーズンのチャンピオンチームだった。クラブワールドカップの決勝戦を観たが、レアル・マドリードに対してインテンシティの高いプレーを見せていたのは驚きだった。連戦による疲労はあるだろうが、試合のリズムをキープするという点では良いのかもしれない。試合序盤はインテンシティの高いパフォーマンスを発揮するが、終盤に疲れが出てくるのではないか。(中村)俊輔など違いを生み出せる選手をどのように使うかがポイントになる」

 

MF 29 天野 純

「ガンバ戦では相手を怖がることなくビルドアップで前にボールを運べた。鹿島は激しくプレッシャーをかけてくると思うけど、そのプレッシャーをかわせれば大きなチャンスになる。怖がらずに自信を持って前に運びたい。逃げていたらチャンスは作れないし、勇気を持ってプレーすることが成長につながる。個々のレベルが高い相手なので簡単なゲームにはならないけど、仮に相手に油断や慢心があるなら付け入る隙はあるはず。積極的なプレーを見せたい」

 

FW 17 富樫 敬真

「ガンバ戦の内容は自分にとって最低限。普段はあまり試合映像を見直さないけど、今回は90分見直した。それで自分のパフォーマンスはFWとして物足りないと感じた。前を向ける場面で向かず、シュートを打てる場面で打っていない。このFWが試合に出てお金をもらってはいけないと危機感を持った。もっとチャレンジしていく。チームの一員として勝つためにやるべきことはやったけど、それだけでは足りない。苦しい展開でもチームを勝たせるゴールを決めたい」

 

 

下バナー

 

DF 13 小林 祐三

「ここまで勝ち進んだらみんな腹を括って戦うと思う。自分は何も迷うことなく勝つためにプレーする。相手どうこうは関係ないけど、サッカーは相手あってこそのスポーツ。鹿島はチャンピオンチームだけどチャレンジャー気質を感じる。だからウチはもっとチャレンジャーにならないといけない。相手は自信を持っているだろうけど、ウチは失うものは何もない。ガンバ戦では若い選手が堂々とプレーしていた。相手が元気なかったとはいえ、やれるかやれないかでやれた。若い選手はそうやって上へ行く。個人としてもチームとしても良かったと思う」

 

FW 20 マルティノス

「鹿島は今年のチャンピオンチームだ。でも長いリーグ戦を戦い、チャンピオンシップを戦い、さらにクラブワールドカップも戦った。少なからず疲れている部分もあると思う。でも、いかなる状況だとしてもチャンピオンチームと対戦できるのは楽しみなこと。カップ戦とリーグ戦は違う。最後の部分での集中力がより大事になってくる。大差で負けるような試合にはならないはず。一つの失点を防ぐためにフィジカルとメンタルの両面を高く保って戦いたい」

 

DF 24 金井 貢史

「相手がガンバでも鹿島でも自分のやるべきことは大きく変わらない。まずは目の前の相手との1対1に負けないこと。目立てばいいポジションというわけでもないし、自分にできることを確実にこなす。あと2つ勝てば優勝というところまで来ているので、それをしっかり意識して戦いたい。今シーズンはいろいろなことがあったけど、勝って終わるのと負けて終わるのでは大きく違う。優勝して終わるために、まずは鹿島を倒したい」

 

MF 25 前田 直輝

「トップ下で出場したガンバ戦は、自分にとってまだまだ足りない内容だった。前半にいくつかいい形を作れたけど、最後の部分でフィニッシュを決められていない。そういうところで結果を残して本当の評価につながると思う。迷子になっている時間も多いし、ガンバ戦の後半はほとんどボールに触っていない。ただ、そういう状況でもチームのために走ってスペースを作ったり、守備をやることに変わりはない。鹿島は強い相手だけど、自分たちのサッカーを貫きたい」

 

DF 15 新井 一耀

「準々決勝のガンバ戦を勝てたことは大きな自信になった。この準決勝でアントラーズと戦えるのは、それだけで大きな経験になる。でもやるからには勝ちたい。そのためには耐える時間をしっかり耐えて、守備を安定させないといけない。横にいる(中澤)佑二さんをはじめボランチやGKのテツくん(榎本)に助けてもらっている場面は多い。今度は自分が周りの選手を助けるようなプレーを見せたい。赤﨑選手とは大学時代に対戦して、やられた記憶がある。でもどういったプレーをするかわかっているので、良い記憶に変えたい」

 

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ