「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「宮崎ではメンバーを固めない」(モンバエルツ)・「確定がない感じ。それがいい」(中町)・「代表の練習の雰囲気に似ている」(斎藤) [宮崎キャンプ3日目]

 

今日で宮崎キャンプ3日目が終了した。最初に昨日レポートした喜田の負傷だが、この日の午後はグラウンドに姿を現し、別メニューながらトレーニングを行った。筋肉系の故障のようだが大きな負傷ではない。本人は「全体練習をやりたい。でもここでやりすぎてひどくしてはいけないので。ちょっと我慢です」と悔しそうな顔をしていた。宮崎キャンプ中の復帰は微妙かもしれないが、開幕には十分間に合うようでひと安心だ。

この日の午前中は技術系のトレーニングに始まり、つづいて戦術練習に移行。最後はフィジカルトレーニングで締めた。午後はフィジカルトレーニングを行わずに負荷を下げ、10対10の戦術練習をみっちり行った。メンバー構成に注目が集まるところだが、エリク・モンバエルツ監督は「宮崎ではメンバーを固めない」と明言。「トレーニングの中でいろいろな組み合わせを試し、オートマティズムに構築やトライアングルの関係性などを高めていきたい」とチーム作りの手順を話した。

現時点でレギュラーが確定している選手は一人もいない。リーグが開幕してからはある程度メンバーを固定するだろうが、いまは流動的な状況だ。指揮官は「競争関係を保ち、選手のモチベーションを上げることも狙い」と言う。中町公祐は「確定がない感じ。それがいい」と前向きに話した。スタメンに近い選手はもちろんいるが、アンタッチャブルな選手は一人もいない。

とにかくトレーニングの雰囲気が良い。主にボランチで起用されている天野純は「集中力が高くて激しい」と語る。ほとんどの選手の実力が拮抗しており、既存選手と新加入選手が切磋琢磨することで相乗効果をもたらしている。スピード感があり、インテンシティが高く、声もよく出ている。10年以上チームを見ているが、過去に経験したことのない空気感に包まれている。今季からヘッドコーチを務める松橋力蔵コーチも「プロのチームの紅白戦。生存競争になっている」と手ごたえを感じている様子だった。

 

 

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