「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「次の強化体制にバトンタッチできるように仕事をしてきました。そのタイミングが今だったということ」 利重チーム統括本部長、取締役専任へ

※写真は新体制発表会時

 

横浜マリノス株式会社は2 月23 日付けで、取締役兼チーム統括本部長 利重孝夫氏の兼務を解き、同氏は取締役に専任することを発表した。今後、チーム統括本部長職には、新たな後任を置かず、アイザック・ドル スポーティングダイレクターがその職責を務める利重氏は取締役として今まで以上に事業部門に注力していく。

この日、報道陣の囲み取材に応じた利重氏の表情は晴れやかだった。重責から解放された安堵感と責務を全うしたという充実感の両方だろう。

昨年7月1日付けでチーム統括本部長に就任して以来、クラブは激動の時間を過ごした。その渦中にいたのが利重氏であり、時には多方面から厳しく非難されることもあった。それらは逃げも隠れもせず、常に矢面に立っていたからこそである。

2月上旬、齋藤学のチーム残留が決まり、今季の編成がようやく終わった。実質的にはチーム統括本部長としての役割を終えた瞬間だ。そして柔らかい笑みを浮かべながら、こうつぶやいた。

「自分にしかできない仕事をしたという自負はあります」

この言葉が強く印象に残っている。

 

 

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tags: 利重孝夫 小倉勉

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