「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(ポジション争いについて)逆に燃える」(富樫)・「学くんとの左サイドでの関係は整理されている」(天野) [札幌戦後コメント]

 

【試合を終えて】

エリク モンバエルツ 監督

「今日のゲームは浦和戦とまったく違う内容になると予想していた。相手は守備時に堅いブロックを作ってくる。前半はあまり良いプレーができず、ポゼッションもあまりできなかった。我々の中盤の選手はゲームの組み立てに参加しようとしていたが、位置が低過ぎた。それなので前半はあまりゲームをコントロールできなかった。後半はより高い位置でプレーし、相手のラインの間にポジションを取るように指示した。我々は1点取ってからはプレーしやすくなった」

――新加入の外国籍選手2人が2試合連続でゴールしたことの評価は?

「彼らは得点も決めたし、チームにとって重要な仕事をしてくれた。ただ、今日は個人ではなくチームとしてのパフォーマンスが素晴らしかったことを強調したい」

――ミドルシュートがポイントになっているのでは?

「我々は幸運なことにミドルシュートのクオリティを持った選手がいる。バブンスキー、天野純、前田直輝、そして齋藤学も前半に惜しいミドルシュートを打っている。引いた相手に対してこのような選手がいるのは重要なこと」

 

FW 17 富樫 敬真

「ああいう形のこぼれ球が来るように泥仕事をしているつもり。来るべくして来たのかな。自分でもボールを持ち込めたけど、(齋藤)学くんがいい状態だったので切り替えて、こぼれ球を狙った。今日は、相手が引いてくるのをどう打開するかがポイントだった。サイドでフリーになるので、タイミングを合わせてクロスに合わせようと思っていた。あと数cmというのを繰り返していて、交代直前にこぼれ球が来てよかった。いい競争ができている。そして今まで以上に良いコミュニケーションを取って、エネルギッシュにやれている。(ウーゴ・ヴィエイラとのポジション争いについて)逆に燃えるものがある。ああやって点の取り方を知っている選手と競争できるのは間違いなくプラスでしかない。鹿島には去年の天皇杯で負けて悔しい思いをしている。開幕で2試合勝つことよりも、アウェイで鹿島に勝つことのほうが大きいかもしれない」

 

 

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MF 14 天野 純

「(アシストについて)あの形は去年からずっと練習してきた。(齋藤)学くんとの左サイドでの関係は整理されている。前半、相手は元気で足も動いていたのでなかなか崩せなかった。後半、相手の足が止まった瞬間に相手の3バックの裏を取りに行った。あの形は引いた相手に対して有効。ただ、前半はあまり満足できる内容ではなかった。相手のプレッシャーを受けてボール保持した状態から効果的に崩せなかった。それは去年からの課題。チームとしてもっと引き出しを増やしていきたい」

 

MF 5 喜田 拓也

「前半はボールの奪いどころを定めることを意識していた。奪えなくてもボールにプレッシャーをかけるところは見せないといけない。後半、相手が前に圧力をかけてきて守備の人数が足りない場面もあった。そこは遅らせる地味な作業もやった。前半のようにバチッと奪う場面は減ったけど、上がったSBが帰ってこられない場面もあったので仕方ない。後半は守るスペースが広くなってきたけど、(天野)純くんが前に行きたくなっていたのを感じ取れていた。守備はある程度任せてもらって構わない。後ろを気にしながら上がっていたら、あのダイナミックなプレーは出ない。そういった面でのコンビネーションも出来つつある。(ダビド・バブンスキーのゴールについて)今シーズンのベストゴールになるんじゃないですか」

 

MF 10 齋藤 学

「自分も点を取りたい気持ちはあるけど、まずはチームが勝つことが一番大事。3点に絡めているし、チャンスは作れているので気にしていない。今日は(富樫)敬真が点を取ったし、FWが点を取るのはチームにとって良いこと。鹿島は強いチームだけど、いまのチームがどこまで通用するか試す良い機会。試合に向かうまでの練習や準備といった過程を大切にしたい」

 

DF 15 新井 一耀

「(金井)貢史くんがけがで出られなかったことでチャンスがやってきた。でも自分が出てもなんら変わらないようにやらなければいけない3-0という結果で勝てて、自分にとって自信になった。最後はふくらはぎをつっていたけど交代枠を3枚使っていたのでやるしかないという気持ちだった。去年もリーグ戦ではSBで出場する試合のほうが多かったので、その経験が生きた。相手の9番がプルアウェイしてミロシュ(デゲネク)の裏を狙ってくるので、そこは試合前から気をつけてやろうと最終ラインの選手で話していた」

 

 

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