「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(失点について)あそこはどうしようもない。CBも無理」(飯倉)・「一喜一憂しないことも大事」(齋藤)他 [新潟戦後コメント]

 

【試合を終えて】

エリク モンバエルツ 監督

「新潟が守備を固めてくるだろうということは予想していた。新潟が守備を固めてきた展開の中で、我々がミスから得点を相手にプレゼントしてしまった。そして自分たちはチャンスをたくさん作ったが、2点目を取り切れずに、このような結果になってしまった。ただ、後半のパフォーマンスに関しては、選手がいいクオリティーを出してくれたと思っている」

――後半に何度もチャンスを作ったが、どういう指示を与えた?

「自分たちの攻撃において、サイドのスピードアップというところがとても重要になる。ゲームを通して、左サイドの方が右サイドより機能していた。たとえば左の方であれば天野が裏に抜け出して、折り返すシチュエーションを何回も作っていた。右ではそういう状況を作れなかったという部分はある。自分たちのプレーというのは、相手を引きつけて展開して、その展開したサイドでコンビネーションを使ってスピードアップしていくというもの。そういうところを出していかなければいけない。そして今回、(齋藤)学がけがから戻ったのですけれども、まだ復帰してから十分な時間はなかったので、コンディションという面でもいつものように個人で突破するという力を発揮するのは難しかったと思う」

――バブンスキーにもっとボールが渡れば、もっと多くのチャンスが作れたのではないか?

「前半、確かにバブンスキーがボールを受けられなかったという点はあると思う。新潟も中を固めていた。バブンスキーは足元でボールを受けて、そこから何かするということが彼の良いところ。そのためにも、もっと彼は動いてボールを受けること、引き出すことが必要だった。後半に関しては、その点もだいぶ前半より良かったと思う」

 

MF 18 遠藤 渓太

「(チャンスの場面について)あのボレーシュートはイメージ通りだった。SBでの出場だったけど、流れはイケイケだった。自然とあのポジションを取っていて、ボールが来るなという予感もあった。狙い過ぎたのかコースが甘かったのか。最近の試合で結果を出せていなくて、やるしかないという気持ちだった。(中澤)佑二さんからも『いいイメージを作ってベンチで待っていろ』と言われて、それを少しは出せたけど、結果につなげられず悔しい」

 

 

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GK 21 飯倉 大樹

「(失点について)あそこはどうしようもない。CBも無理。自分がトラップしていたら相手に奪われてしまったかもしれない。その前に一度ボールがスリップしていて、自分としてはどうしようもなかった。あれはチームのミスということでいいんじゃないか。2点目を取れなかったことが難しくなった要因。こういうゲームは勝ち点2を落としたというイメージになるけど、事故みたいな失点はシーズンを通してあること。それよりもチームとしてどうやって崩していくかのほうが課題」

 

MF 10 齋藤 学

「サッカーでは今日のような失点もある。僕らのほうがチャンスは多かったし、今日は全体的にボールを持って支配できたことをポジティブに捉えたい。引かれた相手にチャンスを作ることはできた。あとは取るか取らないかの、ちょっとのところだった。僕らにはチャンスがあったので悔しいけど、一喜一憂しないことも大事になる」

 

MF 14 天野 純

「あれだけ押し込んでいたら決め切らないといけない。そういうところを突き詰めないと上位にはいけない。ウーゴ(ヴィエイラ)が中にいるのはわかっていたので、自分がサイドに流れてクロスを送る形が有効だと思っていた。ボールが左サイドに回ってきたときはしっかり崩せていた。自分と(齋藤)学くん、(金井)貢史くんの関係はできている」

 

MF 8 中町 公祐

「後半に入って思いのほかギアが上がらなかった。前半はこちらがつないでいるときに左サイドをケアしてきて、矢野貴章さんはスピードがあるのでそういうパスも難しかった。後半は(金井)貢史をインサイドに上げて形になった。今日のような試合はサイドアタッカーの出来が結果に直結してしまう。サイドハーフをケアされたときにどうやって崩すかが課題」

 

FW 7 ウーゴ ヴィエイラ

「難しい試合だった。チャンスをたくさん作れていたけど、決めきれずに引き分けに終わった。(天野からのクロスについて)完璧なボールだった。FWとしては決めないといけなかった。でも終わってしまったことなので、切り替えて次の試合でゴールを決められるようにしたい」

 

DF 22 中澤 佑二

「失点はウーゴがチャンスを外した直後だっただけに、気を引き締めないといけない時間帯だった。ただサッカーにミスはあるので、1-1になってからが問題。ウチはマルちゃん(マルティノス)と(齋藤)学のところがポイントで、相手はサイドに3枚くらい置いてきた。個ではがすのにも限界がある。プラスαを出していきたい。(齋藤)学はけが明けで100%の状態ではないので、そこで手詰まり感が出てしまう。そうなるとマリノスは苦しくなる」

 

 

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