「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(齋藤について)現段階ではまだわからない」(モンバエルツ)・「自分が入って連勝を途切れさせることほど悔しいものはない」(前田)他 [柏戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(広島戦について)前半の守備に関して大きな問題はなかった。我々が60%くらいポゼッションできていたので、攻撃から守備への切り替えのところに注意するくらいだった。後半は組織的な守備が出来ず、特に我々の1列目のところが簡単にはがされていた。そこを交代で改善しようとしたが、1列目の守備に関してはまだまだ足りない。彼ら(ウーゴ・ヴィエイラとダビド・バブンスキー)にもっと要求しなければいけない。中を閉じることや、アグレッシブさをもっと求めていく。

(ここまで無得点の齋藤について)広島戦ではすごく走っていたし、フィジカル的な部分は問題ないが、彼自身のプレーが少し上手くいかなかった部分はあるかもしれない。ただ守備面でとても貢献していた。それが攻撃でのプレーに影響を与えた可能性はある。広島戦の前の磐田戦から守備時のポジショニングで修正している部分があって、広島戦では(齋藤)学もマルティノスもよくやってくれた。その点にはとても満足している。

(中盤の配置変更について)最終的に決めるのは土曜日だ。だが3人(天野、扇原、喜田)はいずれも運動量が豊富な選手ということ。あとは守備の能力が強化される。そしてボールを奪う力を向上させることができる。まずボールをうまく奪って、そこから攻撃につなげていきたい。そういった状況では速攻も試合を左右する大きなプレーになる。

(柏について)今シーズン戦うチームの中で最もクオリティの高いチームの一つだと思う。両CBと中盤の選手の能力が高く、中央でゲームを組み立てる力を持っている。そして前からのプレッシャーが強い。1列目の二人がよく走り、それをベースに守備している。ただ柏は今シーズンあまり良いスタートではなかったが、ここへきて調子を取り戻しつつある。柏のプレーは変わらない。だから予測がつきやすい。自分たちは相手を想定した練習ができる。それを試合で出せるかどうかは別問題だが、相手のプレースタイルは他のチームよりも明確だ。

 この試合のポイントは二つ。一つ目はより良いボールの奪い方をすること。二つ目が相手のプレッシャーをかわすこと。プレッシャーをかわせば相手の背後にはスペースがあるのでチャンスになる。浦和戦でも相手のプレッシャーをかわすことができた。今週もプレッシャーをかわすためのトレーニングをしてきた。準備してきたような展開になればいい。柏がやってくるプレーは彼らにとってリスクも生じる。そのリスクを突いてチャンスを作っていきたい。

(齋藤について)現段階ではまだわからないが、右ひざに少し違和感がある。遠征には帯同する。昨日の夜から問題があったようだが、きっかけはわからない。先発で出るか、試合に出ないか。試合に出られるならスタートから出るだろう。ただ、私としては期待も込めて出られると思っている」

 

GK 21 飯倉 大樹

「一人ひとりは頑張っているけど、それがチームとしての力になっていない。1+1+1+・・・の全員の合計が11にしかなっていない。いまは連勝して4位だけど、これでは本当に上位進出するのは難しい。ここまで勝った4勝のうち、ある程度余裕を持って勝てたのは札幌戦だけ。あとの3試合は頑張り勝ち。1試合ずつを切り離して考えるのではなく、もっと積み上げていかなければ。その上で連勝を伸ばしていけばチームとして強くなれる。ただ、無失点で終えて勝つのは気持ちがいい。勝てばなんでもいいけど、個人的にはもちろん無失点勝利を目指す」

 

 

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MF 5 喜田 拓也

「試合までにどれだけやるべきことを整理できるかがポイント。いまの守備のやり方だと1列目の守備が欠かせない。そこでボールを奪えなくても、コースを限定する作業やチームとしての守備の方向付けをやらないと後ろは難しい。そのためには運動量は当然だけど、考える力も必要になる。タカくん(扇原)が中盤に入るなら、自分の役割も少し変わる可能性がある。タカくんが底の役割で自分がインサイドハーフになるか、それともダブルボランチなのか。バラバラの状態で戦うのが一番危険なので、しっかり意識を擦り合わせて臨みたい」

 

MF 14 天野 純

「トップ下は楽しい。ボランチの守備は相手の動きに対応するリアクションだけど、トップ下の場合は同じ守備でも1トップの選手と連動して前方向にアクションできる。同じディフェンスでも質がまったく違う。自分はいままでずっと2列目でプレーしていたので、前方向の守備に体が慣れている。あとは攻撃に移った場面でどれだけ違いを出せるか。ウーゴ(ヴィエイラ)の良さを出すためにも2列目の選手の距離感と連係が重要になる。もちろん前節の広島戦のようにセットプレーもポイントになる」

 

MF 25 前田 直輝

「マルちゃん(マルティノス)とまったく同じプレーはできないけど、自分が入って連勝を途切れさせることほど悔しいものはない。しっかりプレーできるというところを見せて、チームの3連勝に貢献したい。いままではタッチライン際に張っていることが多かったけど、今週は中に入ってもいいという指示がある。そのほうが自由にプレーできるし、選手同士の距離が近くなってボールも回せるはず。自分たちが効果的なポゼッションをしながら、カウンターになった場面では思い切りよくプレーしたい」

 

MF 6 扇原 貴宏

「チームが2連勝している中でチャンスがやってきた。このチャンスをずっと待っていたし、チャンスを掴むことができたのはここまでのプレーを多少なりとも評価してもらったからだと思う。しっかり自分の特徴を出して、チームの勝利に貢献したい。自分が中盤の底に入ることでキー坊(喜田)のポジショニングが少し変わる。そのあたりの関係性をしっかり確認しながらプレーしたい。3連勝すればチームとしても大きな勝利になる」

 

DF 13 金井 貢史

「レイソルはガツガツしたプレーというよりも上手いプレーをするイメージがある。だから気持ち良くプレーさせると危険なチーム。守備時はもちろんだけど、攻撃の場面でもしっかりリスク管理することが大事。伊東選手はスピードがあるので警戒したい。その上でウチのストロングポイントである(齋藤)学をどう生かすか。自分のポジショニング次第で学のプレー内容が変わってくる。ここまでゴールを決めていないけど、そろそろ学が点を取る。そういう状況を作りたい」

 

 

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