「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ルヴァンカップで初勝利を挙げた勢いで、ゴールデンウィークを文字通りの黄金週間にできるか [J9節G大阪戦プレビュー]

 

 

ガンバ大阪戦を翌日に控えて、多くの選手が「いまは自分たちがどうするかが大事」と異口同音に発した。対戦相手の状況やメンバーなどを把握しなければならないが、それ以上にマリノスがどのようなパフォーマンスを見せられるか。ホームゲームだからなおさらである。

前節・柏レイソル戦では相手の性質を分かっていながら、超えられなかった。高い位置からプレッシャーをかけてくるのは戦前の予想通り。しかし、最終ラインと中盤が相手をかわせず、ビルドアップが機能不全に陥る。攻撃の核となる齋藤学が精彩を欠き、マルティノスは出場停止。1トップのウーゴ・ヴィエイラはまったく起点になれず。速攻も遅攻も、すべての攻め手を失った。

その試合から先発が4選手入れ替わり、チームにどのような変化が起きるか。

1トップには4試合ぶりに伊藤翔を起用する。効果的な縦パスがどれだけ入るかはわからないが、苦しくなった際にロングボールを選択肢に入れられるという点でプラスだろう。ゴールという最高の結果がなかったとしても、相手DFとの肉弾戦で存在感を示してほしい。

トップ下には水曜日のルヴァンカップ・アルビレックス新潟戦で持ち味を発揮したダビド・バブンスキーが先発復帰。最近は試合によってムラがあり、消えてしまう試合では何もできない傾向にある。明日はどうか。相手のレベルを考えると難しいかもしれないが、高い位置で違いを生み出せるかにかかっている。

 

 

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右サイドの縦関係は松原健とマルティノスのコンビに戻る。前々節・サンフレッチェ広島戦で負傷交代した松原は今週半ばから練習に合流。この試合に照準を合わせてきた。マルティノスはルヴァンカップ・新潟戦に出場せず、こちらもG大阪戦に的を絞った。レギュラーコンビが右サイドで主導権を握ることで、優位性を保ちたい。

現状のベストメンバーと言って差し支えないだろう。柏戦からの反発力を示すと同時に、格上と見られる相手にどこまでポゼッションからの崩しを出せるか。オープンな打ち合いになれば、それはそれで良し。その時は齋藤の今季初ゴールが炸裂するはず。

マリノスが9位、ガンバが2位と順位に開きがあるものの、勝ち点差はわずかに『2』。このゲームで両者の立ち位置はガラリと変わる僅差だ。ルヴァンカップで初勝利を挙げた勢いを持ってこのゲームに臨み、ゴールデンウィークを文字通りの黄金週間にできるか。

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