「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「戦う以前の問題が大きかった」(天野)・「負けなくてよかった」(中澤)他 [仙台戦前コメント]

 

【試合を終えて】

エリク モンバエルツ 監督

「今日はなかなか自分たちのクオリティーを出せなかった。特に最初の15分がそうだった。一つの理由としては、今シーズン一番の暑さというものがあったと思う。自分たちはカウンターで何度もチャンスを作ったが、それだけでは勝つまでには至らなかった。そして相手にセットプレーから得点を許してしまった」

 

――ゲームコントロールできなかった理由として、攻撃のバリエーションが少なかった点があるのではないか?

「それが原因かどうかは疑問だ。今日、特にうまくいっていなかった点は我々がボールを奪ってからの最初のところ、ビルドアップの部分だった。そこであまりにも簡単なミスが多すぎた」

 

――扇原選手の交代のシーンで時間がかかっていたが、どういったやり取りがあったのか?

「あの段階では、二人同時に交代の必要性がある選手がいた。まず(齋藤)学、そしてほぼ同時に(前田)直輝も足をつっている状況が見られた。そこで、まずメディカルの判断を聞いてから交代を決めるために少し時間がかかった」

 

MF 25 前田 直輝

「守備のときも正直ハマっている感じはなくて、とにかく僕と(伊藤)翔くんが前で追いかけることを意識していた。攻撃では相手の裏へのスプリントとマルティノスとの連係を指示されていたので、裏への意識はいつも以上に持っていた。ゴールの場面も翔くんがプレスバックしてくれたおかげなのでチームメイトに感謝したい。今日はシンプルに自分のミスもあったけど、全体の距離感が悪い場面も多かった。後半は相手の裏に起点を作ろうと話して、サイドに流れてボールを受ける場面もあったけど、最後は自分が足をつってしまって情けない部分が出た。今日はラストチャンスだと思って最初から全力でやったけど、最後は僕の体力のなさが出てしまった」

 

DF 13 金井 貢史

「苦しい中で先制できて、後半に追加点を決めないといけなかったし、失点はセットプレーで自分のマークなので悔やまれる部分もある。守備陣としてはしっかり耐えなければいけなかった。前半からかなり押し込まれる展開で、なかなか前に行く時間とタイミングがなかった。それでも先に点を取れたわけだから、その後のゲームの進め方も問題。あれだけ攻め込まれるとどうしてもセットプレーを与える回数が多くなる。そこはチームとしての問題でもある」

 

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MF 20 マルティノス

「今日は自分たちよりも相手のほうが力を見せていたと思う。相手に対して自分たちがどうリアクションするかが今日の課題だった。運が良いことに先に点を取れたのは大きかったが、全体的に見ると自分たちはまったく何もできなかった。相手というよりも自分たちに問題があった。自分が苦手とする守備をしなければいけない場面が多くて、特に苦手意識のある空中戦も多かった。自分がどこまで下がらなければいけないのかという部分もある」

 

MF 5 喜田 拓也

「一人ひとりのサポートの質や頑張りが高いかといえば、やはりそうではない。特に、後半のように疲れてきたときにどうするかも問題。そのときに割り切って1-0でゲームを進めるという意思疎通があれば、それが心の拠り所にもなる。前半も苦しい時間があった中で、辛抱強く戦っていたからこそチャンスが来て先制できた。後半もそういう時間帯は必ずあると思っていたけど、リードしているスコアのまま進めるか、それとも仕留めに行くのか。全体の意思疎通という難しさを感じたゲームでもあった」

 

DF 27 松原 健

「もう少し一本のパスを正確にやっていかないと、今日のように自分たちで自分たちを苦しめてしまう。自分から(齋藤)学くんへのパスでチャンスを作れた場面もあったけど、もっとチーム全体でボールを動かしていかないと相手のバランスは崩れない。そういった面での精度を上げないといけない。守備時のマークの受け渡しは、本当は自分が永戸選手のところにプレッシャーをかけたかった。ただリャン・ヨンギ選手がいて、自分が出て行けないようなポジショニングを取ってきた。そのときに周りとのコミュニケーションはもっと必要になる」

 

GK 21 飯倉 大樹

「今日は負けなくてよかった。勝ち点1で御の字のゲーム。ずっと抱えている問題が出たゲームで、なるべくしてこうなったゲームだと思う。序盤から相手に攻め込まれる場面が多くてフラストレーションが溜まる展開だった。でもいまはどうにか辛抱強く戦うしかない。どこか少しでも良い部分を伸ばして、それを自分たちの強みにしないといけない。戦術面の問題もあるだろうし、いまのマリノスのストロングポイントを考える必要もある」

 

MF 14 天野 純

「今日は相手云々というよりも自分たちの姿勢やセカンドボールへの反応といった、戦う以前の問題が大きかった。自分たちのプレーをしようとハーフタイムに話したけど、後半もそれをまったく出せないままだった。いまはチームとして苦しい時期だけど、どうにかそれを乗り越えていきたい」

 

DF 22 中澤 佑二

「負けなくてよかった。前半で0-3になっていてもおかしくないゲームだった。仙台はマリノス対策をしっかり練ってきていた。しっかりブロックを作ってサイドでプレッシャーをかけて、中央では足下に強く行く。それに対して自分たちの距離感が悪くてボールが回らない。毎試合同じような内容になっている。それに今日は個々のコンディションやパフォーマンスが悪い部分もあった」

 

 

 

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