「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

笑顔を絶やさないナイスガイ、杉本大地は「気合いで守る。指が折れても心が折れなければ大丈夫」と力強く言った [Lカップ6節 鳥栖戦プレビュー]

 

 

最初に、ベガルタ仙台戦で右足かかと付近を痛めた齋藤学の状態について。足を引きずりながらベンチに下がり、試合直後も詳細がわからなかった。しかしチームがオフの日曜日に治療を行い、状態が良化したという。骨にも異常がなさそうで、精密検査を行う必要もなかった。オフ明けの月曜日、齋藤の表情には明るさが戻ってきた。火曜日時点でグラウンドには姿を見せず室内調整を続けているが、順調に回復すれば週末の清水エスパルス戦が視野に入ってくる。

 そして他にも明るいニュースが舞い込んだ。明日のルヴァンカップグループステージ第6節・サガン鳥栖戦で下平匠がついに先発復帰する。公式戦先発は昨年6月の大宮アルディージャ戦以来、11ヵ月ぶりのこと。試合前日のトレーニングではレギュラー組の左SBに入り、相変わらずの落ち着き払ったプレーを見せた。横にはパク・ジョンス、前には山中亮輔が入り、ボール回しの起点になることを期待したい。

下平だけではない。このアウェイ遠征に中町公祐と富樫敬真が帯同する。エリク・モンバエルツ監督は両選手の途中出場の可能性も示唆している。いずれも筋肉系の故障のため再発防止が最優先となるが、試合展開によっては後半途中から出番がやってくるはず。下平も含めて3選手はチームのレギュラークラスだ。彼らの復帰がチームに勢いとバリエーションをもたらす。

けが人情報について、もう一つ。先日の仙台戦のウォーミングアップ時に負傷し、ベンチから外れた杉本大地だが、シュートストップの際に右手薬指を負傷していた。それでも今日火曜日のトレーニングをすべて消化し、明日の鳥栖戦でもゴールマウスを守ることが濃厚だ。

 

 

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笑顔を絶やさないナイスガイは「気合いで守る。指が折れても心が折れなければ大丈夫」と力強く言い放った。

ルヴァンカップは2連敗と苦しいスタートだったが、その後の2連勝で現在グループ4位につけている。3位のサンフレッチェ広島とは勝ち点1差で、その広島は消化試合数が1試合多い。鳥栖に勝利すればグループ3位に浮上し、最終節の広島戦は引き分け以上で3位以内を確定できる。反対に、鳥栖に勝っても広島に負けてしまうと意味がない。

この鳥栖戦で何かが決まるわけではないが、カップ戦2連勝中の流れを継続し、リーグ戦での停滞感を払拭したい。その時に負傷から復帰する選手たちが勢いをもたらしてくれたら最高の展開である。

 

 

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