「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(プロ初ゴールについて)正直あまり覚えていない。どう喜んでいいのかわからなかった(笑)」(松原)・「後半は全部が死守だった」(中澤)他 [清水戦後コメント]

 

 

【試合を終えて】

エリク モンバエルツ 監督

「前半は自分たちがポゼッションしてゲームをコントロールできていたと思う。そして先制することでゲームを運びやすくなった。しかし残念ながら同点に追いつかれて、その後はオープンな展開になって両チームにチャンスが生まれた。我々は空いたスペースを突いて得点できて、結果的に勝利できた試合だったと思う」

――前節よりも選手間の距離が良く、ゲームをコントロールできていたと思うが、どのあたりを修正点として取り組んできたのか? それと途中から3バックにした狙いは?

「このゲームに向けて特別な修正点を挙げて準備してきたわけではない。前節の仙台戦は自分たちのクオリティを出せなかった。この試合ではポゼッションしてチャンスを作るという狙いを再確認して臨んだ。選手がもともと持っているものを出してくれたと思う。3バックにした理由は、清水がセンタリングを多く上げてきていた。突破する前にアーリークロスを上げていたのでゴール前の空中戦を補強したかった。ウチにはヘディングの強いボンバー(中澤)、ミロシュ(デゲネク)、(栗原)勇蔵がいる。彼らを使ってゴール前の勝負に勝つという狙いだった」

 

MF 20 マルティノス

「(アシストについて)自分にとっては普通のクロス。左サイドでプレーしていなかっただけで、中の選手は触るだけだったと思う。そのあともクロスを上げたけど、それも触ればゴールだったはず。今日は中盤が空いていたので中に入ってプレーする場面が多かった。でも中だけでなく外からクロスを上げてアシストできたのは良かった。スペースがどこにあるか探して、相手が難しくなるようなプレーをしたかった」

 

DF 13 金井 貢史

「ルヴァンカップのメンバーはいいゲームをしていたので、自分たちもやらなければいけないという危機感があった。(栗原)勇蔵くんが入って後ろが5枚になって、自分と(松原)健はボールサイドにスライドすることができるようになった。ただボールを奪ってからはパスコースがなかったので課題が出た。今日は相手に助けられた部分もあるけど、とにかく勝つことが大事だった」

 

MF 14 天野 純

「最後は体力的にもきつくてクリアしかできなかった。相手のプレッシャーにビビることなくボールを動かして、それで負けてしまったら仕方ない部分もある。でも最初からビビって何もしないのはダメ。今日の序盤はボールを動かすことがある程度できた。次のフロンターレも高い位置からプレッシャーをかけてくるかもしれない。そのプレッシャーをかわすことができれば、後ろの堅くないと思うのでチャンスを作れるはず」

 

 

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MF 6 扇原 貴宏

「最後は相手に体を当ててボールを奪えて、そこからはウーゴが個人技で決めてくれた。試合の終わり方としては良かったのかもしれないけど、リードしてからの戦い方としてはもっと怖がらずにボールを回さないといけない。前半途中までは自分たちのサッカーができていた。次の試合では押し込まれる場面もあるだろうけど、自分たちが主導権を握ってプレーしたい。中2日の試合はちょっときつい部分もあったけど、リーグ戦に先発して勝てていなかったので、今日は結果が出て良かった」

 

DF 27 松原 健

「(プロ初ゴールについて)正直あまり覚えていない。相手エリアの中だったと思うので、最初は右足で強く狙おうと思った。でも相手がたぶん2枚いたので切り返して狙った。どう喜んでいいのかわからなかった(笑)。逆サイドからクロスが上がって、逆サイドにこぼれてくるかなと思ってポジションを取れたことがよかった。うまく流し込めた。今日は相手がクロスを多く入れてきて、自陣で守る難しい展開だった。次の試合は守備陣として失点せずに勝ちたい」

 

FW 7 ウーゴ ヴィエイラ

「アウェイで勝ち点3を取れてうれしい。ゴールを決められたこともうれしいけど、勝ち点3を取れたことが何よりもうれしい。マルティノスから素晴らしいクロスが来てゴールを決めることができた。そのあとダメ押しのゴールも決められた。これからもなるべく多くの試合に勝って自分たちの目標を達成したい」

 

MF 5 喜田 拓也

「個人的には後半も含めてボックス to ボックスで走りきれたことがよかった。相手を見ながら仲間の位置も見て、バランスを崩すことなくプレーできたと思う。いろいろ考えながらゲームを進めることができた。(栗原)勇蔵さんが入ったタイミングで短い時間だけどしっかりコミュニケーションを取って話した。監督の意図をピッチ内の選手がしっかり理解して対応できた。押し込まれる時間帯もあったけど勇蔵さんの強さも出た。ここ数試合のやられている感じではなく、押し込まれていても耐久性のところで割り切って守るという共通意識を持ってプレーできた」

 

DF 22 中澤 佑二

「苦しい試合展開の中で途中出場のウーゴ(ヴィエイラ)が2点取ってくれて、(松原)健もいいシュートを決めてくれた。後半途中からは(栗原)勇蔵に助けられた。勇蔵が入ったことで安心感と安定感が出た。攻めたい気持ちがある中で(天野)純やマルちゃん(マルティノス)もしっかり守備をしてくれた。みんながこの試合に勝つためにプレーしたし、(節目の550試合出場を勝てて)自分は恵まれている。後半は全部が死守だった。いまのマリノスは贅沢を言える立場ではない。1試合1試合勝って、勝ち点3を積み上げて、それで気がついたら600試合になっていたらいいと思う」

 

 

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