「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(CBが毎回変わるが) 自分の指示を素直に聞いてくれるメンバーなので助かっている」(中澤)・「彼はいまも向上し続けている」(モンバエルツ) [神戸戦後コメント]

 

 

【試合を終えて】

エリク モンバエルツ 監督

「自分たちがうまくゲームをコントロールできた。自分たちがポゼッションをして、コントロールできた。そして、たくさんチャンスを作ることができた。ピンチはあまりなかった。満足のいくゲームだったと思う」

 

――後半、速攻によって何度も決定的なチャンスを作れた要因は?

「後半になると、前からプレスに行くのが難しくなる。だから速攻を必要なときに使うというのは重要だと思う。スピードのある選手が何人かいるので、そのクオリティを生かすという意図があった」

 

――今日、中澤が139試合連続フル出場というJリーグタイ記録を達成したが。

「ボンバー(中澤)を説明するのに、あまり多くの言葉は必要ない。彼はいまも向上し続けていると思う。今日のパフォーマンスも本当に素晴らしかった。そして彼はF・マリノスというクラブにとっても、我々の若手選手にとって、さらに日本サッカー界にとっても、モデルになる、模範となる選手だと思う」

 

MF 10 齋藤 学

「点を取っていないけど勝っていることが大事。ここまで点を取れないことはあまりないけど、ゴールに近づいている感覚はある。マチくん(中町)が点を取ったときも自分はニアサイドでつぶれていた。チームのいろいろな選手が絡んで点を取れているのは良いことだと思う。自分が決め切る力をつけるのが大事だけど、それよりも勝つことが重要。ドリブルで抜けてきたし、かかとの痛みもなくなってきた。代表に入りたいので結果を出さないといけないけど、まずはマリノスが勝つことが一番大事」

 

MF 8 中町 公祐

「前半はきつかった。ディフェンスラインと前の距離が遠かった。でも相手の13番が裏を狙っているので押し上げるのが難しいと聞いていて、そこは我慢しながら戦った。ハーフタイムに全体で修正して、もう少し自分が相手のボックス内に入っていく回数を増やさないといけないと感じていた中であのゴールが生まれた。あれはヤマ(山中)がパスを出してくれたおかげ。タカ(扇原)はすごく良くなってきたし、トライアングルを意識しながらやっている。タカにボールを触らせて、自分は少し前のポジションで動いている。相手がプレッシャーに来ても慌てずプレーできているし、ウチの強みであるサイドハーフにボールが入るまえでの選択肢が増えるのは良いこと。去年はいまのポジションで6点取った。それで自分の価値を高めた部分もある。あとは(齋藤)学でしょう。『置いていかないで』と言っていた(笑)」

 

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GK 21 飯倉 大樹

「前半は押し込まれる時間帯もあったけど、後半は先制できたことで相手が間延びしたと思う。2点目をもっと早い時間帯に取れていれば、もう少し余裕のある試合運びができたと思うので、そこは反省材料にしたい。前半終了間際のピンチは、(渡邉)千真が3人目の動きで抜け出してきた。中に相手がいたのでパスを出されたら危なかったけど、千真も古巣相手に点を取りたいと思うので、シュートが来ると思った。あの時間帯に失点しなくてよかった」

 

MF 6 扇原 貴宏

「前半は攻め込まれる時間が続いてけど、そういう展開でも我慢強く戦えているし、失点ゼロで折り返せているのがいまのマリノスの良いところ。いい勝ち方ができたと思う。最近はチームとしての戦い方がはっきりしてきたし、自分自身のコンディションも上がってきた。後ろにははね返す力が強い選手がいるので、自分とマチくん(中町)はスペースをしっかり埋めることを意識している。マチくんとは話しながらやっているし、話さなくてもわかるようになってきた。チームとして我慢強く戦って、焦れずに勝つ。賢いし、大人のサッカーができている。マチくんや(中澤)佑二さんがいるのは大きい」

 

MF 14 天野 純

「3連勝していた中で気持ちに余裕を持って臨めた。自分たちの戦いができたと思うし、追加点を取って勝てたところに成長を感じる。今日は暑くてきつかったけど、クロスを上げられても中ではね返せばいいという意思統一ができていたし、慌てることはなかた。ただ、チームは勝ったけど個人としてのパフォーマンスは低かったので、チームが勝っているからといって満足せずに内容を上げていきたい。(FKのキッカーについて)自分が蹴るコースに背の高い選手がいたので、マチくん(中町)と話して譲った。一緒に練習している中でマチくんもフィーリングが良さそうだった」

 

DF 22 中澤 佑二

「勝っているけど、ここ数試合は前半から攻め込まれるシーンが多い。んとか前半を無失点で終わろうという戦い方をしていて、それで後半にチャンスがあったら点を狙うと。まずは前半に失点していないことが大事。いまは勝って調子が良いように見えるけど、強いチームと対戦したら厳しくなる。CBが毎回変わるというのはなかなかない。でもいまのマリノスのCBは誰が出ても質の高いプレーができる。自分の指示を素直に聞いてくれるメンバーなので助かっている。体を張ることはDFの仕事。とにかく守備のところで90分間気を抜かずにプレーしなければいけない」

 

 

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