「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

夏の移籍ウインドーのオープンと同時に複数のオファーが届いていた [仲川輝人の期限付き移籍について]

 

24日、FW仲川輝人(24)がアビスパ福岡に期限付き移籍することが発表された。今季ここまでリーグ戦出場数は『0』。ベンチ入りもわずかに4試合のみ。専修大学卒業後に加入してからの2年と少し(昨年終盤は町田ゼルビアに籍を置いたが)で、リーグ戦6試合という出場数はあまりにも少ない。

今季のルヴァンカップはグループステージ4試合に出場し、先発出場は2試合だった。第7節・サンフレッチェ広島戦ではゴールを記録したが、天皇杯は2回戦・FC大阪戦、3回戦・アスルクラロ沼津戦ともに出番なし。これらの数字を列挙するだけで、本人にとって満足し難いシーズンだったことは一目瞭然だろう。

現状についてエリク・モンバエルツ監督は「前半戦、彼はけがが多くてポジション争いに絡めなかった。そしてウーゴ(ヴィエイラ)、(富樫)敬真、(伊藤)翔がいて、競争の激しいポジションだった」と出場機会が少なかった理由を述べた。1トップを採用するチームにおいて、FWの席はたった一つ。残念ながら4番手という立ち位置から序列を覆せなかった。

もっとも、負傷や病気の原因は断定できない。不可抗力の範疇のけがばかりではなく、自己管理の甘さゆえに体調を崩したと言われても仕方のない離脱もあった。もちろんどんなに体調管理を徹底している選手でも風邪をひくことはある。しかしながら、問題はまず仲川がそれを徹底できていたかどうかだ。

「彼はアンラッキーだった」と肩を持ったのはアイザック・ドルスポーティングダイレクター。ルヴァンカップや天皇杯で先発を大幅に入れ替えることが目に見えていた状況で、複数回の離脱を余儀なくされた。その結果、最も重要な公式戦でのアピール機会を失い、指揮官からの信頼を得られなかった。
いや、アンラッキーはむしろシーズン開幕前から始まっていたのかもしれない。

昨年9月、仲川はJ2のFC町田ゼルビアに育成型期限付き移籍。12試合に出場して3得点という数字を残し、手ごたえを掴んだ。迎える新シーズンをどのクラブで過ごすか。マリノスとの複数年契約を残す状況で、自身の身の振り方について頭を悩ませた。J1に復帰した清水エスパルスから熱烈なオファーを受けていたのである。

 

 

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