「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「サポーターも含めて一致団結して、最後にトリパラを回したい」(山中)・「一番上を目指してやっている以上、チームを勝たせたい」(中町)他 [柏戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(川崎F戦について)失点はミス絡みだったが、全体的なパフォーマンスも満足できるものではなかった。私としては、チームがもっと力を出せると思っていた。特に相手のプレッシャーがある中でのビルドアップはもっとできると思っていたので、それができなくて残念。個人のところで多くの選手が自分の力を十分に出せていなかった。そういう選手が多くいれば、チームとして力を発揮するのは難しい。川崎の方が我々よりも力があった。

(先発を入れ替えるか?)その可能性はある。基準となるポイントは、フィジカルとメンタルの状態が100%であること。その選手が柏戦に先発することになる。ただし忘れてはいけないことは、我々は川崎戦の前まで14試合負けなしで、チームとして良いパフォーマンスを出せていた。あの1試合に負けただけでそれまでやってきたことがなくなるわけではない。シーズンの中で選手が力を出せない試合はどうしてもある。自分たちがやってきたことに自信を持ちつつ、状態面とのバランスを見て先発を決めたい。

(次節に向けて重要なことは?)川崎戦は終わったこと。次の柏戦に向けて、相手のプレッシャーの中でもボールをつなげないといけない。だから練習ではプレッシャーのある中でのビルドアップがテーマだった。重要なことはもっと向上させるという気持ちを持ち続けること。クオリティに満足するということはない。一つの敗戦が次への新たな目標設定など気づきを与えてくれることもある」

 

 

MF 10 齋藤 学

「フロンターレに負けたけど0-3の内容ではなかったと思う。攻撃の形を上手く作れないのはフロンターレ戦に限った話ではない。それまでみんなで耐えて勝つチャンスをモノにしてきた。ただ、フロンターレ戦ではミス絡みで失点しまったので、そこの修正が必要。同じミスを繰り返すわけにはいかない。次に対戦するレイソルも強いチーム。でも、だからこそ勝てたときの価値は大きい。フロンターレ戦の負けを意味のあるものにするためにも、レイソル戦はとても重要なゲームになる」

 

 

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DF 24 山中 亮輔

「前節負けてしまったけど、14試合負けなしは誇れると思う。ここで落ち込む必要はないし、次の柏戦が大事になるので、全身全霊をかけて臨みたい。チームとしては先制された時の戦い方が課題。先制されても逆転できるようなパワーを身につけたい。フロンターレ戦は前半の早い時間に点を取られたので焦りはなかったけど、3ヵ月以上先制されることがなかった。負けていないチームとしては、少し気負いした部分があったかもしれない。連敗だけは許されないので、この試合はとても重要。サポーターも含めて一致団結して、最後にトリパラを回したい。

 今年は負傷で出遅れて、苦しい時期もあった。初めてベンチ入りしたのがアウェイのレイソル戦だった。日立台でプレーするのは僕個人にとって大きなことだったので試合に出たかったけど、今年はできなかった。そのぶんもホームでレイソルサポーターに成長したところを見せて、僕がマリノスで活躍しているところを見せつけたい。レイソルサポーターからはブーイングだと思う(苦笑)。でも僕としてはどちらでも嬉しい。レイソルで育ったことに変わりない。そこは胸に秘めつつ、マリノスの一員としてしっかり戦って、勝ってトリパラを回したい。

 J(伊東純也)のスピードはリーグトップクラス。縦への突破や右足のクロスが武器で、ガンバ戦で決めたように左足のシュートも警戒しないといけない。注意しなければいけないプレーがたくさんあるので脅威。去年は紅白戦で何度もマッチアップして、お互いの良さは分かっていると思う。僕としては彼の良さを消しつつ、自分が攻撃面で違いを出していきたい」

 

GK 21 飯倉 大樹

「14試合負けなしの間、守備はずっと安定していて、複数得点取るパターンも確立できていた。フロンターレ戦ではミスが失点に絡んでしまったけど、それは解決できる部分だと思う。3失点したことよりも今後どうしていくかが大事。相手のプレッシャーに対してミスせずボールを動かしていくことは、敗戦の中から見えた課題だと思う。残り9試合は勝ち点3を取り続けるしかない。失点ゼロも大事だけど、リスクを冒して勝ち点3を目指すことも必要。僕個人は失点ゼロに抑えるのが仕事だけど、チームとしては前に比重をかけることが大事になる。

(柏戦について)前回対戦では前からプレッシャーをかけてきたし、フロンターレ戦を分析したら今回も前からプレッシャーをかけてくると思う。だから相手のプレッシャーをかわすようなロングボールも必要だし、相手を間延びさせることができたらいい。相手には質の高い外国籍選手がいるのでリスク管理は大事。(GK中村航輔について)柏の支えになっていると思う。いろいろな意味で自信を持ってやっているし、1対1を止めることでチームの士気を上げている。それが彼の強みだと思う」

 

MF 8 中町 公祐

「上との勝ち点差を考えると次の試合は負けられない。タカ(扇原)とキー坊(喜田)の二人は自分が信頼している二人。だから自分が試合に出られない時も二人がプレーしにくくなるような雰囲気は作りたくなかった。自分はただ試合に出ればOKという立場ではない。一番上を目指してやっている以上、チームを勝たせたい。柏戦を含めて上位陣との直接対決があるので、落とせない試合というよりは下から叩いていくだけ。リバウンドメンタリティが大事。柏は前線の外国籍選手が少しアバウトなボールでも収めてしまう能力がある。相手を気持ちよくプレーさせないことが大事」

 

MF 6 扇原 貴宏

「レイソルは力のあるチーム。守備の時は高い位置からプレッシャーをかけてきて、中盤は組織的になっていて、前線の外国人の能力が高い。フロンターレ戦では自分たちのボール回しができなかったので、レイソル戦は自分たちの時間をどれだけ作れるかが大事。遅攻とカウンターのバランスが大切になる。ボールを奪ってからすぐに奪われる展開になると守備の時間が長くなるので難しい。フロンターレ戦の反省を生かしたい。連敗するとズルズル後退してしまう。間違いなく厳しく、大事なゲームになる」

 

FW 17 富樫 敬真

「自分はチームのことを語れる立場ではない。チャンスをもらったら結果を残せるように精一杯やるだけ。個人的には、去年よりもしっかりサッカーに取り組めている。去年はガムシャラにプレーしているだけだった。しっかりサッカーができているからこそ優勝したい。レイソルは自分たちよりも上にいるけど、勝てば順位を引っ繰り返せる。それにこれ以上、鹿島に差を広げられるわけにはいかない。残り9試合あるし、まだ何も失っていない。フロンターレに負けて崩れるのか、あの負けを生かして這い上がれるか。自分たちは試されている」

 

 

 

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