赤鯱新報

【赤鯱短信】新加入のノヴァコヴィッチ、実は昔は小柄なトップ下!(600字)

ノヴァコヴィッチ選手
小学生が夏休みに数cm身長が伸びた!なんてのはよくある話だが、名古屋に新加入の長身ストライカー・ノヴァコヴィッチのエピソードは想像するに恐ろしくもある。現在193cmの彼だが、何と16歳までは学校のクラスで一番背が低かったという。

「16歳から背が伸び始めて、1ヵ月で30cmも身長が伸びたんだ。もちろん膝や背中が痛くて痛くて(笑)、医者にも行ったんだけど、『手術しよう』って言う。いや、どこも痛めてないんだけどって、手術はしなかったよ。僕の家族はみんなそんなに大きくないのに、僕だけ伸びてね。『何でお前だけ身長がそんなに伸びるんだ?』ってよく言われたものさ(笑)」

動けなくなるほど痛かったのでは、と聞くと「それも僕の人生さ(笑)」と笑う。6歳から始めたサッカーでは、主にトップ下のシャドーストライカーを務めていたとか。そこから徐々に体のバランスを整えていき、18歳の時には完全なセンターフォワードとなった。事もなげに語ってはいたが、急激な体の成長を経てスロベニア代表にまでなった彼の努力は、察するに並大抵のものではない。しかし大宮時代から見せていた美しいボレーシュートや、巧みなポストプレーは、小柄なアタッカー時代の賜物と思えば実に合点がいくものだ。
1979年生まれで今年36歳の彼は、筆者と同じく年男。取材前に「同い年なんです」と言うと、「じゃあまだまだ若いね」とニヤリ。お互いにまだまだ若々しく、元気に仕事をしたいものである。

reported by 今井雄一朗

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