赤鯱新報

【赤鯱短信】あの実力派センターバックがスクールコーチとして古巣に復帰!「一人でも多く、サッカーを好きでグランパスの事を好きになってくれる子どもたちを増やしていきたい」(733文字)

中村直志さんが初出社を果たしている最中、チームからのリリースが。何とかつてグランパスに在籍した千代反田充がスクールのコーチに就任したという。今季は同じくチームOBの米山篤志もスクールコーチに就任しており、プロ経験のある育成コーチの増員は「愛されたいクラブ宣言」通りの、クラブの育成組織強化に対する姿勢の表れと受け取れる。
TOKU9201-500
千代反田コーチといえば、思い出すのはやはり2010年だ。新潟でリーグ屈指のセンターバックとしての地位を確立し、キャリアアップを求めて名古屋へやってきた。「前がかりのチームなので、どうやって守ろうかなと思っています」と冗談交じりに語った男は、結果的にはベンチ暮らしが続いた。だが終盤には負傷した闘莉王の不在を埋める活躍を見せ、優勝の瞬間のピッチにも立っている。ゴリゴリの対人型DFながらも頭脳派なところもあり、言葉も明晰。コワモテに見えるが名古屋で再会を果たした大学の後輩である阿部翔平(甲府)や藤本淳吾(横浜FM)の証言によれば、「いじられキャラになっていた」とのことで、子どもたちとのコミュニケーションにも問題はなさそうだ。

その千代反田コーチから少しだけコメントをもらえたので、お伝えしておこう。

「このたび、名古屋グランパスのスクールコーチになりました千代反田充です。お久しぶりです。一人でも多く、サッカーを好きでグランパスの事を好きになってくれる子どもたちを増やしていきたいですし、プロ選手と指導者の立場は全く違うと思うので、自分も学び共に成長していきたいです。そしてサッカーの楽しさを伝えられるコーチになりたいと思います」

写真を見てもわかるように、実に清々しい表情でコーチに就任した千代反田コーチ。現役を走りきった男の第二の人生が、ここでも始まっている。

reported by 今井雄一朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ