赤鯱新報

【赤鯱短信】パートナー、支援者たちとの盛大なる夕べ、「名古屋グランパスキックオフ2015」潜入レポート。(1905文字)

昨年、一昨年は「タイプレミアカップ」出場のため、例年より早くに開催されていたいわゆる「キックオフパーティー」が、今季は開幕まで3週間という例年通りのタイミングで開催された。これはパートナー(スポンサー)と後援会の人々が一堂に会する、いわば新たなシーズンへの決起集会といった赴きのものだ。名古屋市内のホテルを会場とし、1200名もの支援者たちが新チームの顔ぶれを一目見ようと詰めかける盛大さで、愛知県知事なども出席する格式も持ち合わせる。

01パーティ1200名の来場者が集まった「名古屋グランパスキックオフ2015」の会場。壮観である。

ただし会の趣旨は選手やスタッフと支援者たちとの交流であり、最初のセレモニーの後には選手たちが会場内に散らばりサインや写真撮影に応じ、時には談笑するといったフレンドリーなもの。歓談の時間になれば来場者はそれぞれお目当ての選手のところに駆け寄り、中には長蛇の列ができる選手も。ざっと場内を回ってみると、一番人気はやはり楢崎正剛や田中マルクス闘莉王、あるいは西野朗監督といった名のある面々。それに次いで田口泰士や永井謙佑、川又堅碁らの前にもサイン、写真撮影を待つ人が列をなした。意外と言っては失礼だが、その他で人気が高かったのは野村政孝。父親譲りの二枚目に、女性たちは次々とサインを申し出ていた。

02田口選手たちにサインをもらうパートナー・後援会の人たち。中には試合球を持ち込んでコンプリートを目指すツワモノも。

また、この日は会を盛り上げるべく「名古屋おもてなし武将隊」の織田信長公も来場し、軽快なトークを披露した。壇上から降りて松田力をつかまえると、「おぬしは今、目がギラギラしておるな」と激励。これには松田も「去年は試合に出させてもらったのにあまり得点できませんでした。今季こそ二桁を目標に頑張りたい」と力強いコメントで応戦していた。

03部招待名古屋おもてなし武将隊の織田信長公が会場を盛り上げる一幕も。

会場にはユニフォーム紹介や「愛されたいクラブ宣言」の説明ブースに加え、この日リリースされたクラブ公式アプリをPRするブースも登場した。「U-NIFORM」と名付けられたiPhoneアプリは、ユニフォームサプライヤーであるルコックスポルティフとの共同開発で生まれたもので、簡単に言えば自分で作ったユニフォームを、いろいろな人と交換しながらコレクションしていくというもの。ユニフォームにはプロフィールが設定できるため、クラブはこれを「サポーター同士をつなぐアプリ」と呼んでいる。特徴的なのはその交換の仕方。アプリを起動し、スマホを持ったままユニフォームを脱ぐ仕草をすると、まるで今ユニフォーム交換をしたかのように交換が完了するというユニークなものだ。詳細はこちらの動画を見て頂くのが早いかもしれない。今季、瑞穂や豊田でユニフォーム交換をするサポーターの姿が多く見られるのが楽しみだ。

04ユニ交換クラブ公式アプリ「U-NIFORM」のPRパネル。実に良い出来。

さて、会を締めるのはやはりチームを代表する二人だ。まずは今季もキャプテンを務める闘莉王が、実に彼らしい言い回しで意気込みを語った。

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