赤鯱新報

【山形vs名古屋】レビュー:9割がた手にしていた勝利を逃すも、グループ首位はキープ。功罪相半ばの試合を経たチームの次なる一歩は踏み出されるか。(2528文字)

■Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第3節
4月8日(水)山形 3-3 名古屋(19:00KICK OFF/NDスタ/3,588人)
得点者:8′ 竹内彬(名古屋)、40′ 當間建文(山形)、49′ 矢田旭(名古屋)、56′ 當間建文(山形)、63′ ノヴァコヴィッチ(名古屋)、90+2′ 萬代宏樹(山形)
公式記録・西野監督のコメントはこちら(名古屋公式)
※今回はVTRを見てのレビューです。
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取っても、取り返される。突き放しても、追いつかれる。良く言えばシーソーゲームだが、実際のところは相手のペースにはまっていた。奪った3度のリードを活かせず勝利を逃した原因は、ひとえに試合運びの甘さにある。「先手を取る」という課題の一つはクリアできたが、その他の課題はいまだ大きな壁として立ちはだかっているということか。しかも、より結果にダイレクトに結びつく部分での課題ということが、チームに重くのしかかる。

試合前日に西野朗監督が明言した通りのメンバーでスタートした一戦は、マネジメントとしては良い方向に出たとも言えるものだった。左サイドバックに入ったダニルソンは大崩れすることはなく、磯村亮太は指揮官の期待通り攻撃面では及第点の働きを見せた。右サイドハーフにおける川又堅碁は精力的な守備とスピード、パワーで存在感を誇示し、竹内彬は先制点を奪って良い流れで守備の任務をこなした。結果的に3失点を喫した高木義成も、失点した場面についてはノーチャンスと言えるものばかり。その他のプレーでは無難にチームを落ち着かせていた。彼らは“代役”ではなく、コンディション不良のメンバーに代わって出場した“主力”である。その活躍は、「一つのトライ」と語っていた西野監督に計算できるオプションをもたらしたといえるだろう。

(残り 2005文字/全文: 2752文字)

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