赤鯱新報

【名古屋vs浦和】レビュー:10人の浦和に支配されるも、ホームで2戦連続の逆転勝利。しかし内容面には課題が山積…。

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第4節
7月25日(土)名古屋 2-1 浦和(19:04KICK OFF/パロ瑞穂/17,624人)
得点者:19′ オウンゴール(浦和)、20′ 川又堅碁 (名古屋)、63′ 矢野貴章(名古屋)
試合ハイライト(スカパー!公式)
———-
使い古された常套句をあえて使えば、“試合に勝って勝負に負けた”一戦だった。1stステージの無敗王者を連敗に追い込んだはいいが、試合内容からすれば目を覆いたくなるようなミスを連発。今後の名古屋の進化への示唆に富んだ価値ある90分間の攻防は、勝ったからこそあえて厳しい目で見るべきだ。

対浦和の策で西野朗監督が見出したのは、やはり戦前から語っていた通り“スピード”がキーワードのものだった。前線の1トップ2シャドーは川又堅碁、永井謙佑、小屋松知哉のスピードあふれる3人のセットをキープし、ウイングバックの左には小川佳純を採用。田中マルクス闘莉王不在の穴はセンターに竹内彬を据え、左右のストッパーには牟田雄祐と本多勇喜が選ばれた。牟田にとってはスタメン復帰への足掛かりとなる起用だけに気合の入るところだったが、後述するように彼にはまたしてもほろ苦い出場機会となってしまったのが残念だ。キックオフから展開したフォーメーションは両ワイドの矢野貴章、小川を含んだ5バック+ボランチ2名+1トップ2シャドーというのが基本的な配置。浦和のポゼッションに対し、前線3枚による速攻をイメージする構えで名古屋は試合を開始した。

(残り 2490文字/全文: 3132文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ