赤鯱新報

【川崎Fvs名古屋】レビュー:課題はクオリティの継続力にあり。1-6の惨敗を喫したチームは永井も失い、泥沼のリーグ3連敗。

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第11節
9月19日(土)川崎Fvs名古屋(19:00KICK OFF/等々力)
公式記録・西野監督記者会見コメント(名古屋公式)
※VTRを見てのレビューです。
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30分間の一進一退、のち、ワンサイドゲーム。最大の敗因はクオリティの“継続力”だった。

「ボールは支配させてもゲームは支配させない」。名古屋の西野朗監督は耐えしのぐ展開の中にカウンター、速攻の刃を光らせるような試合展開をプランとして描いていた。その抑止力として普段は2-1のボランチとトップ下の関係を1-2の逆三角形の形に変更し、川崎Fのポゼッションの中枢である中村憲剛と大島僚太へのプレッシャーを強調。その分バイタルエリアを田口泰士一人に任せることになったが、それも前線からのプレッシャーがあれば的を絞れるという目論見があったはずだ。ボールを奪った位置に田口か田中マルクス闘莉王がいることでカウンターパスの精度も見込めるため、これはある意味では攻撃的な布陣とも言えた。

その目論見自体の成否はといえば、半々といったところ。立ち上がりからインサイドハーフの磯村亮太と矢田旭は積極的に相手のボランチに食いついていったが、それに対応するように中村憲と大島は柔軟にポジションを移動。最終ライン近くや逆に前線でボールを受けるなどして、マーカーたちを翻弄した。また彼らに連動するようにして川崎Fはダイナミックにポジションを入れ替え、ここでも名古屋を惑わせる。特に目立ったのは両ウイングバックの中央への侵入で、マークをはっきりさせたい名古屋としては明確な守備が展開できずにいた。

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