赤鯱新報

【名古屋vs神戸】レビュー:FW闘莉王が1ゴール1アシストで期待通りの活躍。アグレッシブな試合展開で1ヵ月ぶりの勝利をホームで手にした。

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第12節
9月26日(土)名古屋 2-0 神戸(19:34KICK OFF/パロ瑞穂/11,570人)
得点者:35′ 田中マルクス闘莉王(名古屋)、53′ 小川佳純(名古屋)
試合ハイライト(スカパー!公式)
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3年ぶりに鞘から抜かれた伝家の宝刀が、変わらぬ切れ味を見せつけた。2012年以来となるキックオフからのFW起用となった田中マルクス闘莉王が1ゴール1アシストの大活躍でチームを連敗から救った。

西野朗監督の目論見、あるいは賭けといってもいい今回の采配は、結果的にはすべて好転した。チームにもたらされた“FW闘莉王”そして“4バック”という変化は前線の決定力の向上とディフェンスにおけるスピード感、プッシュアップによるコンパクト性を求めてのものだったが、それら全てがピッチ上で表現されたからだ。立ち上がりから竹内彬と牟田雄祐のCBコンビはアグレッシブにDFラインを上下動させ、バイタルエリアと裏のスペースを同時につぶし続けた。最終ラインのプッシュアップはボランチを含めた中盤に一つ前のエリアでの攻守を促し、神戸のキーマンであるチョンウヨンと森岡亮太には常に田口泰士と磯村亮太が激しいマークを浴びせ、ゲームメイクを許さない守備を展開。前線のプレスバックも含めてこの日の守備はピッチ中央、いわゆるミドルサードでの緊密さを保ったことは前節までとの大きな差であり改善点と言えた。

(残り 2010文字/全文: 2622文字)

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