赤鯱新報

【鳥栖vs名古屋】レビュー:敵地での勝点1獲得で今季の残留は確定も、試合の内容は乏しいものに。望む勝利はディテールを追求した先に待っている。

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第14節
10月17日(土)鳥栖 0-0 名名古屋(18:34KICK OFF/ベアスタ/13,707人)
公式記録(名古屋公式)
※VTRを見てのレビューとなります。
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ギリギリの戦力でできるだけのことをしたのか、それとも不甲斐ない戦いだったのか。正直言ってその判断はつきかねる。情状酌量の余地は残されているが、それ以上に問題視すべき点は散見されたからだ。鳥栖に乗り込んだ名古屋のメンバーたちは、チームとして動くということをもう少し意識すべきだった。

情状酌量すべき部分は、やはり極度の戦力不足だ。31名の戦力のうち、今回の遠征メンバー18名は本当にギリギリで揃えた18名だった。学業優先だった杉森考起と控えGKの2名を除くと9名の負傷者を抱えるチームは、さらにその9名の半数がスタメンクラスの選手という苦境にある。主力を数えるだけでもダニルソン、野田隆之介、永井謙佑、ノヴァコヴィッチ、レアンドロ・ドミンゲスの5名を欠く布陣は、目前の試合へ向けた準備としての選択肢がまるでなく、試合3日前から扁桃炎による発熱があった田中マルクス闘莉王を強行出場させるほど逼迫していた。西野朗監督は「連れていく以上は戦力として考えている」と気丈なコメントを残しているが、前述の面々に比べれば相手に対する迫力に欠けるのは否めない。

それでも、試合はもう少し何とかできたという印象だ。気になったのはディテールの粗さである。

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