赤鯱新報

【クラブニュース】2010優勝メンバー・ダニルソンが帰国。「皆さんには感謝しかない。これからは私ももう一人のグランパスサポーターです」

本日午後、ダニルソンが故郷のコロンビアへ帰国した。11月23日に契約満了がリリースされた2010年リーグ優勝の立役者の一人は、チームメイトやサポーターに見送られながら搭乗ゲートへ。その直前に残した“名古屋のダニルソン”のラストメッセージをここに掲載したいと思う。

空港で報道陣に答えるダニルソン。柔和な表情で「名古屋で一つのファミリーを築けたのは、とても嬉しいことだった」と語った。

空港で報道陣に答えるダニルソン。柔和な表情で「名古屋で一つのファミリーを築けたのは、とても嬉しいことだった」と語った。

飛行機を待つダニルソンは空港に集まったチームメイト、スタッフと固い抱擁をかわし、サポーターとの記念撮影にも快く応じるなどナイスガイぶりをここでも発揮。見送りに来た永井謙佑や田口泰士、田鍋陵太、本多勇喜らに「みんな、来季も頑張って。たくさんの選手がいなくなるのは寂しいけど」としんみり。そうかと思えば、「そうだ、来年はシュハスコ(バーベキュー)ができなくてゴメン(笑)」とジョークを飛ばし、「戻ってきたら、家に来てくれ。またシュハスコをやろう」と来年の再会を誓った。

そして、すべての挨拶を終えて「バモス(じゃあ、行くよ)」と声を発した後には、得意の日本語で「あー、さみしい!」。目に光るものを浮かべた超人ボランチは、ゲートを過ぎても何度も手を振って別れを惜しんでいた。

ダニルソンは「33~34歳くらいまでは日本でプレーしたい」という希望を持っている。「J1はもちろんだけど、J2のチームでもJ1に上がりたいという強い気持ちがあればいい」と幅広く移籍先を求める考えだ。

ダニルソンは「33~34歳くらいまでは日本でプレーしたい」という希望を持っている。「J1はもちろんだけど、J2のチームでもJ1に上がりたいという強い気持ちがあればいい」と幅広く移籍先を求める考えだ。

●ダニルソン選手
「寂しいよ。6年間もいたこの街が好きだったからね。でも、一つのサイクルが終わったんだ。今は来年のことを考えているけど、まだ何も決まっていない。自分にとって嬉しいことだったのは、名古屋で一つのファミリーを築けたことだね。だから違う場所にいても、グランパスのことをいつも応援しているよ。来季のことはまだ何も、情報はないんだ。でも、日本に帰ってきたい気持ちは強い。もちろんJ1リーグというのは望むところだけど、日本でプレーできるなら、例えばJ2でもJ1に上がろうという強い気持ちがあれば、僕はそれでもいいと思っている。
サポーターの皆さんに、僕からは感謝の言葉しかないです。6年間、常に僕を後押ししてくれました。自分の名前を叫んでくれました。それは僕の誇りです。僕はみなさんと良い関係性を築けたと思っているし、それはこれからも続くと思っています。契約満了が決まってから、たくさんのサポーターが『他のチームに行っても応援する』って言ってくれたからね。それは自分がやってきたこと、チームのためにしてきたことを認めてくれたからだと思う。感謝しかないです。
これからは僕もグランパスサポーターです。その一人として、応援していきたい。もちろん、来季は対戦相手として戦いたいとも思っているけどね。何が起こるかはまだわからないけど、対戦できるように考えていきたいと思います」

ダニルソン、田口泰士

空港には永井謙佑、田口泰士、本多勇喜、田鍋陵太の4選手も見送りに来た。田口はダニルソンからもらったユニフォームにサインをもらっていた。

別れの前には集まってくれたチームメイトにあいさつ。「みんな、来年も頑張ってくれ」と、健闘を祈った。

別れの前には集まってくれたチームメイトにあいさつ。「みんな、来年も頑張ってくれ」と、健闘を祈った。

チームメイトたちとは何度も固い抱擁をかわしたダニルソン。その表情からは彼らの友情と本当の寂しさが伝わってくる。

チームメイトたちとは何度も固い抱擁をかわしたダニルソン。その表情からは彼らの友情と本当の寂しさが伝わってくる。

reported by 今井雄一朗

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